概要 - スペック駆動型 P&ID

スペック駆動型 P&ID 機能を使用することにより、P&ID で Plant 3D スペック ファイルをルックアップ/参照できるようになります。それによって、P&ID 製図スタッフは P&ID 内のオブジェクトが「スペック内」(配管スペック内に存在)か「スペック外」(または「オフ スペック」 - 配管スペック内に存在しない)かを知ることができます。

プラント プロジェクトでは多くの作業が同時に発生するため、通常、P&ID の製図作業時には、配管スペックは作成中(または作成開始されたばかり)です。このため、この機能を使用したアプローチは、製図作業を制限するのとは対照的に、製図スタッフへの通知によって製図スタッフの一層の並行作業を可能にします。最終的に、製図スタッフは P&ID 図面を完成しなければなりません。そして、すべての配管スペックが完成するまで作業を待つことはできません。

自由入力と '?' 未割り当て値がサイズとスペックに許されていますが、スペック駆動型プロジェクトでは、プロジェクト スペック ファイルを選択したときに、見つかったスペック ファイル フォルダとサイズからスペックがリストされます。

スペック内とスペック外を有効にする

「スペック内」とは、基本的に、特定の配管スペックで明示的なサイズで使用可能なことが確認された配管パーツ(例: バルブ)または配管のことです。

スペック外配管グループを使用することにより、サイズおよびスペックに自由文字入力が可能になり、配管セグメントがグループからの値を継承/取得することができます。または、優先設定を使用することによってサイズおよびスペックに対して自由文字入力が可能になります。

自由文字入力に加えて、確認済みのスペック(プロジェクト フォルダからリスト)および確認済みのサイズ(選択したスペックに対して有効なサイズ)のリストの提供もあります。

スペックの内外を示す

表示: P&ID ペインタ使用時、製図中に P&ID に色付けしてスペック内の配管、およびオフ スペックの配管を表示することができます。

リボンおよび[プロパティ]パレットに表示されるサイズやスペックのようなドロップ ダウン フィールドの場合、オフ スペックの値は、いくつかのハッチングおよびツールチップで識別されるため、現在の値がスペック内か否かを識別するためにドロップ ダウン メニューにアクセスする必要はありません。ツール パレットおよび置換メニューの場合、オフ スペック項目に対する類似のハイライト表示があります。

レポート: データ マネージャの任意のビューで、新しいデータ マネージャ検索バーを使用して、スペック内またはオフ スペックの配管のみが表示されるようにフィルタすることができます。

スペックに対して配管を確認する

P&ID "ライン": P&ID ラインはスケマティックであり、現実世界の配管、エルボ、ティーなどから構成できるため、P&ID ラインは、そのサイズのすべての配管の基礎として、配管スペック内の配管コンポーネントのみに対して確認されます。たとえば、スペック CS300 内に 8" の配管が存在しない場合、P&ID 内の 8" CS300 ラインは、「オフ スペック」とみなされます。

P&ID コンポーネント: P&ID コンポーネントは、スペック内の同じオブジェクトに対して確認されます。ゲート バルブは、スペック内のゲート バルブに対して確認され、グローブ バルブに対しては確認されません。

非スペック項目(計装): P&ID では、配管スペックに含まれる非標準のオブジェクトも表示されます。コントロール バルブに含まれる計装が、その例です。