建築パーツの数量を計算するためのドイツの VOB 標準の規則を説明します。
VOB 標準では、数量を計算するための特別な規則がいくつか必要です。結合、相互作用、レイヤ、パーツ、およびアセンブリの実際の数量に加えて、VOB は壁の開口部を無視するための規則を指定します。
計算規則は施工物、特に減算開口部(サブエリア)に関連する場合に異なります。たとえば、VOB は次の開口部の測定システムを定義します。
- 組積造、コンクリート、強化コンクリート施工: 2.5m² 以下の開口部は無視します。
- 建具、木構造、内装、カーテン ウォール、シーリング、配管、屋根被覆とシーリング: 2.5m² 以下の開口部は無視します。
- タイル、プレート、スクリード、フローリング、板張り、アスファルト、パーケット施工: 0.1m² 以下の開口部は無視します。
- プラスタおよびしっくい、ペイント、ニス塗布: 2.5m² 以下の開口部、埋め込み、くぼみは無視します。
- 自然石施工: 0.1m² 以下の埋め込みおよび開口部は無視します。
これらの規則は、小さな開口部を無視したり、複雑な建築パーツを計算するための基本的な計算方法を適用するなど、手動計算のプロセスを簡略化するために定義されました。CAD システムは正確な数量の計算を提供するため、VOB 規則は必ずしも明確に定義されていない特定の場合にのみ適用される任意の規則を表すことから、プロセスを複雑にする可能性があります。このため、CAD ベースの数量計算は常にシステムによって実行されるとは限らず、ユーザ入力が必要になります。
[サブ要素]ダイアログには、次の詳細情報が含まれています。
- 要素列には、計算された数量に属するサブ要素が一覧されています。
- 列には各要素の面積、体積、長さ、高さ、および厚さが表示されます。
- 面積と体積の列には、自動的に設定されたドロップダウンの[はい]と[いいえ]のオプションとともに、面積 VOB および体積 VOB の列が関連付けられています。
- はい - 現在の VOB の設定に従って、この開口部が計算されます。
- いいえ - 現在の VOB の設定に従って、この開口部は無視されます(計算されません)。
[はい]と[いいえ]オプションは手動で設定することもできます。グローバルに変更を適用したい場合は、VOB 標準計算規則を調整して再計算する必要があります。