オブジェクトがビューアから遠ざかるほど背景色に溶けこむように処理することで、奥行きの効果を生み出します。
このビデオは、次のことを示します。
[奥行き表現]というグラフィックス表示オプションを使用すると、断面図ビューと立面図ビューで、ビューアから離れた位置にある要素の表示をコントロールできます。オブジェクトがビューアから遠ざかるほど背景色に溶けこむように処理することで、奥行きの効果が生まれます。
モデル ビューの奥行きをコントロールして、奥行き表現の効果を高めましょう。ビューのプロパティ パレットで、[前方クリップ]パラメータを有効にし、[前方クリップ オフセット]値を指定します。
[ビュー コントロール バー]で、[表示スタイル]および[グラフィックス表示オプション]をクリックします。[グラフィックス表示オプション]ダイアログで、[奥行き表現]を展開し、[奥行きを表示]チェックボックスをオンにします。[フェードの開始/終了位置]で、2 つのスライダ コントロールを移動して、グラデーション効果の境界を指定します。[開始]スライダは、ブレンドが開始される距離をコントロールします。この距離はビュー クリップ面の前面から測定されます。[終了]スライダは、[奥行き表現の濃淡]のパーセンテージで要素が表示される地点までの距離をコントロールします。この距離はビュー クリップ面の背面から測定されます。
[奥行き表現の濃淡]が 0 に設定されているため、一部のモデル要素が表示されていません。通常、すべての建物要素を表示して出力できるように[奥行き表現の濃淡]には 0 より大きい値を設定します。
[奥行き表現の濃淡]スライダを移動して、ビューの終了位置の輝度を指定します。[適用]をクリックします。ビューは最大輝度で開始され、[奥行き表現の濃淡]で設定されたパーセンテージまでフェードしていきます。目的の視覚効果を得られるまで、[奥行きの表現]の値を調整します。通芯などの注釈要素が、[奥行きの表現]設定の影響を受けることはありません。見栄えをよくするため、通芯を非表示にしましょう。
奥行きの表現が適用されるのは、影、手書き風の線などのグラフィックス表示要素です。たとえば、影をオンにして、寸法をビューに追加できます。その後、ビューの書き出し、出力、シートへの追加を行うことができます。Revit では、奥行きの表現が適用されているビューを出力する際、ラスター処理が使用されます。