MEP システム - 基本スキル

モデル内で関連する要素間の論理的な関係を設定するために、MEP システムを作成する方法を学習します。

MEP 要素をシステムに割り当てるときには、次の操作が可能です。

用語と概念

用語/概念 定義
システム 論理的に接続されている一連の要素。たとえば、給気システムにはダクト、継手、吹き出し口、機械設備などが含まれます。
システム分類 制気口、設備、器具に配置されるコネクタのシステムを設定するパラメータ。たとえば、制気口には、給気、還気、排気のシステム分類を設定できます。これらの値は、Revit で事前に設定されている分類です。
システム タイプ MEP システムのシステムを設定するパラメータ。たとえば、ダクト システムには給気、還気、排気のシステム タイプを設定できます。必要に応じて、既存のシステム タイプを複製することで、モデルに追加のシステム タイプを作成できます。たとえば、高圧給気システム タイプが必要な場合は、給気システム タイプを複製し、名前を変更して、必要に応じてプロパティを変更します。
システム名 システムをユニークに識別する文字列。ユーザが設定することも、自動で生成することもできます。
システム ブラウザ モデルの各専門分野ですべてのシステム コンポーネントの階層リストを表示するツール。
システム検査 選択したダクトや配管システムのインスタンス プロパティを修正、検査、および表示するツール。
レイアウトの生成 ダクト経路や配管の勾配パラメータと経路設定パラメータを指定したり、異なるレイアウト パターンを表示したり、ダクトや配管システムのレイアウト ソリューションを手動で修正するツール。

動画

この動画では、次の操作について説明します。
  • プロパティ パレットでシステムのパラメータを検索する。
  • システムに MEP 要素を割り当てる。
  • システムのレイアウトを生成する。
  • モデルにあるシステムを計算し、解析を実行するためのツールを検索する。

トランスクリプト

このビデオでは、レイアウトの自動生成、ダクトと配管のサイズの設定、設計における計算と解析の実行で重要な手順となる、Revit でのシステムの作成方法について説明します。

システムを作成する際には、プロジェクト内の関連する要素間に論理的な関係を作成します。たとえば、給気システムにはダクト、継手、吹き出し口、機械設備などが含まれます。

制気口と設備のように、コネクタを持つ要素がシステム分類に割り当てられます。たとえば、吹出口には[給気]システム分類が割り当てられます。

吹き出し器具のグループを選択して、[給気]システム タイプに割り当てることができます。Revit割り当てられるシステム名を使用することも、新しい名前を入力することもできます。

既定のシステム タイプを使用できない場合は、カスタムのシステム タイプを作成できます。[システム ブラウザ]からシステム タイプを選択し、複製して編集します。

次に、システムの設備を選択します。機器にはシステムの給気口が備わっており、システムの圧力損失を計算したり、システム検査を使用するために必要です。

この例では、ヒート ポンプをシステムに追加します。ヒート ポンプには複数のシステム分類があることに注意してください。吹き出し器具「機械給気 36」と同じシステムに割り当てられています。

ダクトを手動で配置して設備と吹き出し器具を接続したり、[レイアウトの生成]ツールを使用してダクトを追加できます。

また、システムに要素を割り当てることによって、ダクトのサイズを設定したり、計算を実行したり、圧力損失レポートを生成したり、設計で解析ツールを使用できます。