システム タイプをカスタマイズする

グラフィックスの上書き、マテリアル、計算、省略形、立上り/立下り記号など、システム タイプのタイプ パラメータをカスタマイズすることができます。独自に作成した新しいシステム タイプと同様に、既定のシステム タイプ(給気、還気、排気)のパラメータをカスタマイズできます。

ビデオ: カスタムのシステム タイプを作成する

グラフィックスの上書きを編集する

グラフィックスの上書きをカスタマイズし、そのタイプのシステムに割り当てられているオブジェクトのコレクションの色、線の太さ、線種パターンをコントロールできます。グラフィックスの上書きはプロジェクトに適用され、フィルタのようにビュー固有のものではありません。

1. プロジェクト ブラウザで、[ファミリ] [ダクト システム] [ダクト システム]を展開します。
   ヒント: 配管のカスタム システム タイプを作成するには、[ファミリ] [配管システム] [配管システム]を展開します。
2. システム タイプを右クリックして、[タイプ プロパティ]をクリックします。
3. [タイプ プロパティ]ダイアログで、[グラフィックス]の[グラフィックスの上書き]領域の[編集]をクリックします。
4. [線分グラフィックス]ダイアログで、線分の太さ、色、パターンを指定します。[OK]をクリックします。

システムに対するグラフィックスの上書きは、[フェーズ作成]と[フィルタ]間で優先されます。システム タイプごとの線の太さ、色、線種パターンによって、カテゴリごとに設定が上書きされます。しかし、ビュー フィルタは常時、システム グラフィックスの上書きの設定より優先されます。

下の表に、グラフィックスの上書きの優先順位を示します。

	オブジェクト スタイル	V/G カテゴリの優先	システム	フェーズ	ビュー フィルタ	インスタンス
インスタンス
ビュー フィルタ
フェーズ
システム
V/G カテゴリの優先
オブジェクト スタイル

ダクトおよび配管システム タイプの計算モードを編集する

1. [Tab]キーを使用して、修正するダクトまたは配管システムを選択します。また、システムに割り当てられているダクトや配管を選択し、リボンの[ダクト/配管システム]タブをクリックすることもできます。
   注: 必要に応じて、システム タイプを修正するには、プロジェクト ブラウザを使用します。[ファミリ] > [ダクト システム] > [ダクト システム]にナビゲートするか、[ファミリ] > [配管システム] > [配管システム]にナビゲートし、システム ノードを展開します。目的のシステム タイプをクリックし、右クリックして、[タイプ プロパティ]を選択します。
2. システム タイプのプロパティを編集するには、プロパティ パレットの[タイプ編集]をクリックします。
3. ダクト システム タイプの計算で、[すべて]、[フローのみ]、[なし]、または[パフォーマンス]を選択し、[OK]をクリックします。
   • すべて: すべてのシステム レベルの計算が計算されます。
   • フローのみ: フロー パラメータが計算されます。
   • なし: フロー パラメータは計算されません。Revit では、ダクト システム内の論理セクションは維持されます。
   • パフォーマンス: フロー パラメータとシステム レベルの計算は計算されません。
     大規模な MEP ダクト システムを編集する際に Revit のパフォーマンスを向上させるには、[パフォーマンス]モードを使用します。選択したシステム タイプを使用するプロジェクトで、すべてのシステムでシステムの複製が無効になります。

     注: [ダクト サイズ設定]ツールは、[計算]パラメータが[パフォーマンス]に設定されているシステムでは利用できません。
4. 配管システム タイプの計算で、[ボリュームのみ]、[なし]、または[パフォーマンス]を選択し、[OK]をクリックします。
   • ボリュームのみ: ボリューム パラメータが計算されます。
   • なし: ボリューム パラメータは計算されません。Revit では、配管システム内の論理セクションは維持されます。
   • パフォーマンス: ボリューム パラメータとシステム レベルの計算は計算されません。
     大規模な MEP 配管システムを編集する際に Revit のパフォーマンスを向上させるには、[パフォーマンス]モードを使用します。選択したシステム タイプを使用するプロジェクトで、すべてのシステムでシステムの複製が無効になります。

     注: [配管のサイズ設定]ツールは、[計算]パラメータが[パフォーマンス]に設定されているシステムでは利用できません。
次の表は、各システム分類で使用できる[計算]オプションを一覧表示しています。

	計算の設定
システム分類	すべて	フローのみ	ボリュームのみ	なし	パフォーマンス
給気
還気
排気
屋内給水
屋内給湯
冷温水循環(往)
冷温水循環(還)
排水
ベント
その他
湿式防火
乾式防火
予作動式防火
その他の防火

他のシステム パラメータを編集する

システムのマテリアル、計算、省略形、立上り/立下り記号を編集することができます。

1. システム タイプを右クリックして、[タイプ プロパティ]をクリックします。
2. [タイプ プロパティ]ダイアログで、次の 1 つまたは複数の操作を実行します。
   • [マテリアル]で (参照)をクリックします。[マテリアル ブラウザ]で、マテリアルを選択して[OK]をクリックします。詳細は、「マテリアル」を参照してください。
   • [省略形]に対して、システム省略形に使用される文字列を入力します。システム省略形は、システム名に使用される接頭語です。
   • [立上り/立下り記号]に対して、 をクリックします。[記号を選択]ダイアログで、記号を選択して[OK]をクリックします。

     配管タイプでは、6 つの異なる立上り/立下り条件に対応する記号を選択できます。「配管システムに立上り立下り記号を指定する」を参照してください。

   • 配管タイプの流体タイプと流体温度の設定については、[機械設定]ダイアログで指定します。