ファミリの参照線、サブカテゴリ、および共有パラメータを定義して、プレキャスト製作図で寸法をコントロールする方法を説明します。
寸法線の定義について
施工図の寸法記入のための参照線は、その参照線のために定義された特殊なサブカテゴリを持つ、標準のモデル線分です。このサブカテゴリは、寸法を作成するためにこれらの線分が使用されるビュー(ファミリの方向を基準とするビュー)内で、次を定義します。
サブカテゴリを定義する
- 1 つまたは複数のサブカテゴリを作成して、適宜名前を付けます。「オブジェクト スタイルのサブカテゴリを作成する」を参照してください。
注: 次の命名規則を使用して、[サブカテゴリを新規作成]ダイアログの[名前]フィールドにサブカテゴリの名前を入力します: 寸法 _ (アンダースコア) 上部: 「寸法_上面」
- 必要なサブカテゴリをすべて作成して(たとえば、寸法_上面、寸法_正面、寸法_側面)、[オブジェクト スタイル]ダイアログを終了します。
- [サブカテゴリを新規作成]ダイアログの[次のサブカテゴリ]フィールドで、[構造接合]を選択します。
- プロジェクトにおいて後で使用するファミリを作成します。
- プロパティ パレット [識別情報] [サブカテゴリ]で、作成した新しいサブカテゴリにモデル線分を割り当てます。
表示パラメータを定義する
通常、線分はモデルの外観を変更しないように、非表示とする必要があります。モデル内で線分を非表示にする共有パラメータを線分の属性として設定することで、これをコントロールできます。
線分を表示するには、次のようにします。
- 共有パラメータを線分の表示プロパティに関連付けます。プロパティ パレットで、[表示]パラメータの横にあるボタンをクリックして、[ファミリ パラメータの関連付け]ダイアログを開きます。
- リストに既にある場合は、その[表示]寸法線パラメータを選択します。パラメータがリストにない場合は、次のようにします。
- (新しいパラメータ)をクリックします。
- [パラメータ プロパティ]ダイアログの[パラメータ タイプ]で、[共有パラメータ]を選択します。
- [選択]ボタンをクリックします。
- [共有パラメータ]ダイアログで、[編集]ボタンをクリックします。
- [共有パラメータを編集]ダイアログで、[参照]ボタンをクリックして共有パラメータ ファイル(C:\ProgramData\Autodesk\RVT 2022\Libraries\[言語名]\Structural Precast など)にナビゲートします。
- パラメータ リストが読み込まれたら、[OK]をクリックします。
- [共有パラメータ]ダイアログで、[表示]寸法線を選択して[OK]をクリックします。
- [パラメータ プロパティ]ダイアログの[パラメータ データ]で[インスタンス]を選択し、[OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
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[修正]タブ [プロパティ]パネルで、(ファミリ タイプ)をクリックします。
- [ファミリ タイプ]ダイアログの[値]列で、[表示]寸法線のチェックボックスをオフにします(既定)。
- [OK]をクリックして設定を適用し、[ファミリ タイプ]ダイアログを終了します。
注: ネストされたファミリで寸法線を定義する場合は、このパラメータをメイン ファミリ(Revit プロジェクトにロードされるファミリ)に渡す必要があります。
施工図ビューでは、寸法線のサブカテゴリの名前に基づいて、寸法線を使用するパーツの平面とビューの平面が平行な場合にのみ、寸法線が記入されます。その場合、次のように線分に寸法記入されます。
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線分のある平面が、線分への寸法記入が必要なパーツの平面と平行な場合: 線分が施工図上のビューの主軸と平行であれば、線分の方向に線分の寸法が記入されます。各線分は 1 回だけ使用され、水平または垂直に寸法記入されます。線分が主軸の 1 つと平行でない場合は、寸法記入されません。
- 線分のある平面が、線分への寸法記入が必要なパーツの平面に直交する場合: 線分は、ビュー内のいずれかの軸と平行でなくても、常に垂直および水平に寸法記入されます。