エネルギー モデルを確認すると、タイプが[シェーディング]になっている解析用サーフェスが間違った位置に配置されていることに気付く場合があります。
次のエネルギー モデルの例では、グレーの要素はシェーディングを表す解析サーフェスです。
予期していた屋根面の代わりに表示された遮光面
予期していた外壁面の代わりに表示された遮光面
地盤面上のスラブの代わりに表示された遮光面
問題: エネルギー モデルの予期しない場所に遮光要素が表示され、予想よりも多くの遮光要素が表示される場合、その原因は、通常は建物モデルのスペースが閉じられていないことにあります。
建物が十分に閉じられていれば、有効なシミュレーション結果を得ることができます。ただし、建物の外周に大きなギャップがあると、エネルギー モデルは一部の建物要素をシェーディングとして解釈します。
たとえば、次の図は、サンプルのエネルギー モデルに多数表示されている遮光要素の根本原因を示しています。
屋根まで延長されていない壁。
対処法: 3D エネルギー モデル ビュー、解析スペース集計表、解析サーフェス集計表を確認します。https://beehive.autodesk.com/community/service/rest/cloudhelp/resource/cloudhelpchannel/guidcrossbook/?v=2022&p=RVT&l=JPN&accessmode=live&guid=GUID-A261EF48-05E7-45B4-B585-77C036C18CFE問題の原因となっていると考えられる閉じられていない領域を探します。建物要素の[部屋境界]パラメータが有効になっていることを確認します。見つかった問題を解決するには、建物モデルを修正します。
さらに、[エネルギー設定]ダイアログの[解析用スペース分割値]と[解析用サーフェス分割値]のパラメータの調整が必要になる場合があります。
建物モデルを調整したら、変更によって問題が解決されているかどうかを確認するために、エネルギー モデルを再生成します。エネルギー モデルに建物モデルが正しく反映されるまでこの処理を繰り返します。