Worksharing Monitor の既知の問題

このバージョンの Worksharing Monitor を使用する場合は、これらの既知の問題が発生することがあります。

編集要求にユーザ名が表示されない

現象: [編集要求]ペインに未回答の要求が表示されますが、[所有者]列にユーザ名が表示されません。

問題: 他のユーザが所有する要素が削除されると、Revit アプリケーションはオーナに対して編集要求を正しく発行しますが、Worksharing Monitor にユーザ名を通知することができません。

回避方法: Revit アプリケーションで、編集操作をキャンセルします。[要素を編集可能にする]コマンドを使用して、手動で編集要求を掲載してください。これにより、すべての名前が Worksharing Monitor に正しく通知されます。

中央ファイルが開かれている情報が表示されない

現象: ユーザが中央ファイルを開いていることがそのユーザの Worksharing Monitor に表示されません(この操作は他のユーザの Worksharing Monitor では正しく表示されています)。

問題: Revit アプリケーションがプロジェクト ファイルを開くと、同じコンピュータで実行されている Worksharing Monitor に、ファイルを開くプロセスが終了するまで開いたことが通知されません。そのため、中央ファイルが読み取られている間、そのユーザの Worksharing Monitor には進捗状況が表示されません。さらに、別のユーザの[中央モデルと同期]プロセスによって中央ファイルを開くことがブロックされた場合でも、Worksharing Monitor にはブロックされたことが表示されません。

回避方法: 代わりに、Revit アプリケーションが提供するフィードバックを使用してください。アプリケーションが中央ファイルを開くと、進捗状況バーが表示されます。中央ファイルへのアクセスがブロックされた場合、アプリケーションは[ファイルにアクセスしています]ダイアログを表示します。ただし、後者の場合(中央ファイルが別のユーザによってブロックされている場合)は、Worksharing Monitor には操作内容は表示されず、その操作の進捗状況バーが表示されます。

編集要求の承認が報告されない

現象: 次に示す方法で承認された編集要求が、要求元のユーザに報告されません。

  • 承認ユーザは、[コラボレート]タブ > [同期]パネル > [自分のものすべてを放棄]をクリックしました。
  • ローカル ファイルを閉じる際に、承認ユーザは[放棄して保存]をクリックしました。

問題: 上記の場合、Worksharing Monitor は、要求時間と放棄時間を比較することによって放棄操作を処理します。そのため、関連するユーザの時刻に整合性がない場合は、承認された要求は報告されません。

対処法: 放棄操作の間、すべてのユーザの時刻が同期していることを確認してください。または、他の承認方法を使用してください。

進捗状況バーが再び開始される

現象: [中央モデルと同期]操作の間、進捗状況バーが開始されて手順の 1 つが実行されますが、再び手順の最初に戻ります。

問題: このリリースの Worksharing Monitor では、[中央モデルと同期]操作の一部の手順が下位の手順に分解されます。進捗状況バーの現在の動作はすべての下位手順をサポートしていません。代わりに、Worksharing Monitor では、下位の手順ごとに進捗状況バーが再び開始されます。

Worksharing Monitor にユーザの接続切断が表示されない

現象: ユーザがネットワーク接続を切断しても、Worksharing Monitor にはそのユーザがまだ接続中であり、[中央モデルと同期]操作をアクティブに実行している可能性があることが表示されます。

問題:Worksharing Monitor では、コンピュータがネットワークから切断されているのか、ネットワーク接続が遅いまたは断続的であるのかについての判断が困難な場合があります。

対処法: ネットワークの問題が一時的なものであるかどうかを Worksharing Monitor が判断できるように、数分待機してください。2 ~ 3 分経過すると、Worksharing Monitor は他のユーザが接続を切断したことを示します。

Worksharing Monitor がユーザのステータスを正しく特定しない

現象: Worksharing Monitor が、ユーザが Worksharing Monitor を使用しているかいないかを正しく提示しません。

問題: この問題は、使用しているコンピュータで不明な IP 問題が発生した場合、またはユーザが複数のローカル ファイルを開いた状態で同じ中央ファイルにアクセスしているときに発生する場合があります(同じプロジェクトにアクセスする Revit アプリケーションでは、同じユーザ名を使用して複数のセッションを開かないことを強くお勧めします)。

アクション: この問題を確実に再現できる場合は、カスタマ サポートに連絡してください。

Desktop 警告が表示されない

現象: Worksharing Monitor からメモリ容量不足の警告が報告されても、Desktop 警告が表示されない場合があります。ただし、Worksharing Monitor には、アクションと通知が正しく表示されます。

問題: コンピュータ システムでメモリ容量が不足すると、Worksharing Monitor は Desktop 警告を正しく配信できなくなります。

回避方法: Worksharing Monitor がメモリ容量の不足を警告している場合は、開いているアプリケーションとドキュメントの数を制限してください。

Worksharing Monitor が誤った情報を提供する

現象: ユーザが中央ファイルで作業中であるという誤った報告が行われます。

問題: ユーザが他のリンク中央ファイルのホストであるファイルで作業していると、そのユーザがリンク中央ファイルで直接作業していると報告されることがあります。

対処法: Worksharing Monitor には、現在、リンク ファイルを分類できる機能がありません。

中央アクセス パネルに古いユーザ記録が存在する

現象: Worksharing Monitor を開くと、中央アクセス パネルに、最後の Revit セッションに類似した複数のユーザ記録が存在する場合があります。

問題: システム クラッシュなど、非標準の方法で Revit セッションを閉じると、古い記録が通常の記録として表示されます。

対処法: Worksharing Monitor が、記録が現在のものであるかどうかを判断するまで、数分待ちます。数分経過すると、Worksharing Monitor では中央アクセス パネルから誤った記録がすべて削除されます。