トラブルシューティング: アップグレードされたプロジェクト内の文字

Revit 2016 以前のリリースのファイルをアップグレードすると、アップグレードされたファイル内で文字が正しく表示されない場合があります。

文字の計測

Revit 2017 以降のリリースでは、文字サイズを計測する方法が変更され、文字サイズ パラメータで大文字の高さをより正確に表すことができるようになりました(AutoCAD と同様)。以前は Revit でフォントの基準線からアセンダー ラインまでを計測して文字サイズが決められました。ほとんどの文字はアセンダー ラインを超えないため、フォントを物理的に計測すると、予想どおりの結果が得られない場合がありました。

今回のリリースから、文字のサイズが、大文字の M のベースラインからトップまでを計測するキャップ高さを使用してレポートされるようになりました。なお、アジア諸言語の多くの文字は、大文字の M よりもいくらか高いため、西洋諸言語のフォントの[文字サイズ]パラメータの値よりも大きく表示されることにご注意ください。これらの文字を目的の大きさで表示させるには、[文字サイズ]パラメータを調整してください。

この変更は Revit のすべての文字に適用されます。モデルをアップグレードした後、すべてのビューとシートで文字インスタンスの変更内容を確認してください。

注: アップグレードしたモデルを開く際は、正しいフォントがインストールされていることを確認してください。代替フォントはフォント サイズが異なるため、文字がさらに変更されます。
文字の計測方法の変更およびテキスト エディタの機能強化により、文字について新しい制限がいくつか追加されました。
  • エディタがサポートできるフォント サイズは 1 ~ 1638 ポイントになります。Arial ではこれらのフォント サイズはおよそ 0.1 ~ 16.3 インチ(0.3 ~ 413.6 mm)に相当します。
  • また、文字注記の最大幅は 84 インチ(2135 mm)です。