Revit でユーザ名を変更した場合や変更する必要がある場合の問題を解決する方法を説明します。
まとめ
Revit ワークシェアリング(クラウド、ローカル、または Revit Server)またはワークシェアされていない Revit クラウド モデルを使用している場合に、ユーザ名を変更するとワークフローのエラーが発生することがあります。これには、次のようなものがあります。
- モデルを開くことができない。
- (ワークシェアされているモデルの場合に)中央モデルと同期できない、またはワークシェアされていないモデルをクラウドに保存できない。
- (現在は使用できない)以前のユーザ名で要素がチェック アウトされたために、その要素を誰も変更できない。
適切な解決方法を決定するには、次の事例を参照してください。
Revit ワークシェアリング(クラウド、ローカル、または Revit Server)を使用していて、ユーザ名を変更していない場合は、ユーザ名を変更する前に次の手順を実行します。
- ローカルの変更をすべて同期します。
- (要素とワークセットの)権限をすべて放棄します。
- Revit からサイン アウトして、アプリケーションを閉じます。
(ローカルベースや Revit Server ベースのワークシェアリングではなく) Revit Cloud Worksharing を使用する場合には、次の手順を実行してコラボレーションのキャッシュをクリアする必要もあります。
- %localappdata%\Autodesk\Revit\Autodesk Revit ####\ という名前のすべてのフォルダを特定します。
- 各フォルダの下にある CollaborationCache フォルダのコンテンツを削除します。
キャッシュにはワークフローのパフォーマンスを向上させる役割があるため、キャッシュをクリアすると、最初にモデルを開く際に通常よりも時間がかかる場合があります。キャッシュが再生成されると、通常のパフォーマンスに戻ります。
すべての手順が完了したら、ユーザ名を更新し、Revit を再起動してサイン インします。モデルをローカルでワークシェアしている場合は、新しいユーザ名を使用して新しいローカル ファイルを作成する必要があります。
Revit ワークシェアリング(クラウド、ローカル、または Revit Server)を使用していて、ユーザ名を変更し、ワークフローでエラーが発生している場合:
次の 2 つのオプションから選択できます。
このオプションを選択すると、同期されていないローカルに保存された変更を失うことなくアクセスと機能を復元できますが、他の方法でワークフローのエラーを取り除く方が早い場合があります。さらに、ユーザ名を復元できない場合もあります。この場合は、次のオプション 2 が望ましい可能性があります。
- Revit からサイン アウトして、アプリケーションを閉じます。
- 元のユーザ名に戻します。
- 上記の「Revit ワークシェアリング(クラウド、ローカル、または Revit Server)を使用していて、ユーザ名を変更していない場合は、ユーザ名を変更する前に次の手順を実行します」のガイダンスに従ってください。
注: 元のユーザ名を思い出せない場合は、Username という単語を検索することで
過去のジャーナルから特定できます。次の例では、ユーザの Username は my_username です。
Jrn.Directive _
"Username" , "my_username"
オプション 2: 元のユーザ名を保持したまま、ワークフローのエラーを取り除くアクションを実行できます。具体的なアクションは、使用している Revit ワークシェアリングの形式によって異なります。次の変更により、ローカルに保存され、同期されていないモデルの変更が失われる可能性があることに注意してください。
Revit Cloud Worksharing を使用している場合:
- モデルが開かない場合や、[中央モデルと同期]ワークフローが失敗した場合は、コラボレーション キャッシュをクリアすることで復元できます。
- 古いユーザ名でチェック アウトされたために要素を編集できない場合は、[強制的に放棄]ワークフローを使用してアクセスを復元できます。
ネットワーク ライセンス サーバが使用されている環境で、Revit Server を使用している場合やローカルでモデルをワークシェアしている場合:
- Revit からサイン アウトしますが、アプリケーションを閉じないでください。
- Revit ユーザ名を設定して、プロファイルに関連付けられている元のユーザ名にします。
- 上記の「Revit ワークシェアリング(クラウド、ローカル、または Revit Server)を使用していて、ユーザ名を変更していない場合は、ユーザ名を変更する前に次の手順を実行します」のガイダンスに従ってください。
ネットワーク ライセンス サーバが
使用されていない環境で、Revit Server を使用している場合やローカルでモデルをワークシェアしている場合:
- モデルが開かない場合や、[中央モデルと同期]ワークフローが失敗した場合は、新しいユーザ名を使用して新しいローカル コピーを作成することでアクセスを回復できます。
- 古いユーザ名でチェック アウトされたために要素を編集できない場合:
- すべてのユーザに変更内容を同期してもらいます。
- 新しいローカル コピーを使用して、中央モデルを上書きして置き換えます。
- 新しいローカル コピーを作成してから作業を再開します。
ワークシェアされていない Revit クラウド モデルを使用していて、ユーザ名を変更していない場合は、ユーザ名を変更する前に次の手順を実行します。
- Revit からサイン アウトして、アプリケーションを閉じます。
- 次の方法でコラボレーション キャッシュをクリアします。
- %localappdata%\Autodesk\Revit\Autodesk Revit ####\ という名前のすべてのフォルダを特定します。
- 各フォルダの下にある CollaborationCache フォルダのコンテンツを削除します。
キャッシュによってワークフローのパフォーマンスが向上するため、キャッシュをクリアした後に最初にモデルを開こうとすると、通常よりも時間がかかる場合があります。キャッシュが再生成されると、通常のパフォーマンスに戻ります。
これらの手順が完了したら、ユーザ名を更新し、Revit を再起動してサイン インします。
ワークシェアされていない Revit クラウド モデルを使用していて、ユーザ名を変更し、ワークフローでエラーが発生している場合:
次の 2 つのオプションから選択できます。
このオプションを選択すると、保存されていない変更を失うことなくアクセスと機能を復元できますが、他の方法でワークフローのエラーを取り除く方が早い場合があります。さらに、ユーザ名を復元できない場合もあります。この場合は、次のオプション 2 が望ましい可能性があります。
- Revit からサイン アウトして、アプリケーションを閉じます。
- 元のユーザ名に戻します。
- 上記の「ワークシェアされていない Revit クラウド モデルを使用していて、ユーザ名を変更していない場合は、ユーザ名を変更する前に次の手順を実行します」のガイダンスに従ってください。
注: 元のユーザ名を思い出せない場合は、Username という単語を検索することで
過去のジャーナルから特定できます。次の例では、ユーザの Username は my_username です。
Jrn.Directive _
"Username" , "my_username"
オプション 2: 元のユーザ名を保持したまま、コラボレーション キャッシュをクリアできます。この操作により、クラウドに保存されなかった変更が失われる可能性があることに注意してください。
このたびはご迷惑やご不便をおかけして申し訳ございませんが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。