ビデオ: 複層構造を編集する

複合構造(壁/屋根/床/天井)のレイヤの厚さ、マテリアル、機能を指定します。

このビデオは、次のことを示します。

  1. [アセンブリを編集]ダイアログを開く。
  2. レイヤを壁に追加する。
  3. マテリアルをレイヤに割り当てる。
  4. 機能をレイヤに割り当てる。
  5. 壁の構造マテリアルを設定する。
注: このビデオは、Revit 2016 を使用して作成されました。Revit LT を使用して手順を実行するときは、機能やユーザ インタフェースが異なる場合があります。

トランスクリプト

壁、床、天井、屋根はすべて複合構造です。複合構造はレイヤで構成されます。マテリアル、厚さ、および、レイヤの動作をコントロールする機能を割り当てて、各レイヤを設定します。すべてのレイヤが一体となって、要素の複合構造が形成されます。複合構造の一般的な例として、壁アセンブリがあります。

この例では、壁アセンブリを使用して複合構造のレイヤを編集する方法を紹介します。プロパティ パレットで、[タイプを編集]をクリックします。 次に、[タイプ プロパティ]ダイアログで、[構造]パラメータの横にある[編集]ボタンをクリックします。

[アセンブリを編集]ダイアログでは、レイヤを追加、変更、または削除できます。この例では、断熱材のレイヤを壁に追加します。テーブルでは、壁の外側が上になり、壁の内側が下になるように、アセンブリを構成するレイヤを配置します。テーブルの下にあるコントロールを使用して、レイヤを追加および削除し、アセンブリ内でレイヤを上下に移動します。

マテリアルを割り当てるため、テーブルの「マテリアル」セルにある省略記号をクリックします。次に、レイヤの厚さを設定します。マテリアルの厚さと熱アセットを使用して、要素の R 値と熱質量を計算します。

[機能]セルでは、優先度などの入力した値によって、複合要素がどのようにして互いに結合するのかをコントロールします。機能は、実際のマテリアルが壁の中でどのように使用されるのかを記述するものとして捉えることができ、優先度は、結合動作を定義するものとして捉えることができます。複合要素が結合するときには、レイヤの機能と優先度が照合され、マテリアルが 2 つの複合要素間で結合されます。

[納まり]の設定は壁に対してのみ使用でき、[端部の納まり]および[開口部の納まり]のタイプ プロパティと組み合わせて使用します。アセンブリに収まるようにレイヤを設定し、タイプ プロパティを設定すると、壁の端部の内側または外側にレイヤを納めることができます。またドアや窓を壁に挿入する場合はレイヤを両側に納めることができます。

壁および床の複合構造では、躯体境界の内側で単一のレイヤを構造マテリアルとして指定できます。[構造マテリアル]チェックボックスをオンにすると、解析モデルでは、選択したレイヤに割り当てられたマテリアルの物理アセットが使用されます。

複合構造のレイヤは、ビューの詳細レベルが[標準]または[詳細]に設定されている場合に表示されます。詳細レベルが[簡略]に設定されている場合は、要素の境界のみが表示されます。[タイプ プロパティ]ダイアログでは、簡略スケール ビューで使用する要素タイプに、[簡略スケール塗り潰しパターン]と[色]を割り当てることができます。

完成した建物での要素の構築方法に合わせて、モデル内の要素の複合構造を編集します。