VRED 2020.2 では、CLM Hub を使用することにより、VRED の配置を簡単に行えるようになりました。CLM Hub は /var/opt/Autodesk に対する書き込みアクセス権の問題を解消し、CLIC v2 で必要となる追加サービスの処理を回避します。これらの問題は VRED 2020.0 および 2020.1 で、CLIC v1 から CLIC v2 にアップグレードした場合に発生していました。
この問題は、2019.x、2020.0/1、および 2020.2 以降の間で Linux ライセンスが変更されたことが原因で発生します。
VRED 2020.2 は CLIC v2 から CLM Hub に移行し、次のように変更されています。
VRED 2020.0 および 2020.1 では CLIC v1 から CLIC v2 に移行し、次のように動作していました。
~/Autodesk および /var/opt/Autodesk に、ProductInformation.pit などのファイルがいくつか作成される/var/opt/Autodesk に対する書き込みアクセス権が必要AdskLicensingService を起動する際に clusterService スクリプトを使用するAdskLicensingAgent サービスを起動し、VRED が終了するときに停止する2020.2 に更新しないユーザのために、Linux で VREDCluster 2020 および 2020.1 を実行するためのパッチを含む zip ファイル(VREDCluster-2020.x-LicensePatch.zip)が用意されています。このパッチを適用すると、ライセンス システムが CLIC V2 から CLM Hub に切り替わり、/var/opt/Autodesk への書き込みアクセス権や、CLIC v2 で必要な追加サービスといった、いくつかの問題が修正されます。
Linux の VREDCluster は Linux 版 VRED レンダー ノードとも呼ばれていて、(https://manage.autodesk.com) にあるアカウント ポータルからのみ入手できます。
(https://manage.autodesk.com)に移動する場合は、[製品とサービス] > [製品の更新]を選択して、VRED レンダー ノード 2020.1.1 ライセンス バグ修正(VREDCluster-2020.x-LicensePatch.zip)を検索します。

この zip ファイルには、2 つのスクリプト ファイル(VREDCluster-2020-12.0-LicensePatch.sh および VREDCluster-2020.1-12.1-LicensePatch.sh) が含まれています。
パッチをインストールするには、ターミナルを開き、VREDCluster-12.x フォルダの場所に移動して、この場所からシェル スクリプト(VREDCluster-2020-12.0-LicensePatch.sh および VREDCluster-2020.1-12.1-LicensePatch.sh)を実行します。
VRED 2019.x では CLIC v1 を使用しており、次のように動作していました。
VRED_TMP に、ProductInformation.pit などのファイルがいくつか作成される