MAXScript の基本設定

[基本設定](Preference Settings)ダイアログ ボックスの[MAXScript]パネルで、MAXScript とマクロ レコーダの基本設定、スクリプトの自動ローディングの有効または無効設定、初期ヒープ サイズの設定、MAXScript エディタで使用されるフォント スタイルとサイズの変更、マクロ レコーダのすべての設定の管理を行います。

また、3dsmax.ini ファイルの[MAXScript]セクションを編集して、上記の設定を変更することができます。

注: 自動起動スクリプトをサポートするパスは、[ユーザ パスとシステム パスを設定](Configure User and System Paths)ダイアログ ボックス [追加のスタートアップ スクリプト](Additional Startup Scripts) で設定できます。別のフォルダのスクリプトによる起動を選択した場合、これらの既定値のフォルダを対応する[カスタマイズ](Customize)メニュー コマンドで変更することができます。

MAXScript の詳細は、[ヘルプ](Help) [MAXScript ヘルプ](MAXScript Help)を選択してください。

インタフェース

[スタートアップ](Startup)領域

スクリプトを 2 通りの方法で自動的にロードすることができます。起動コードを格納する startup.ms と名前の付いたファイルを作成します。MAXScript は、ユーザ スクリプト フォルダ、ユーザ スタートアップ スクリプト フォルダ、3ds Max システム スクリプト フォルダ、3ds Max システム スタートアップ スクリプト フォルダの順にこのファイルを検索します。MAXScript は最初に startup.ms が見つかったところで検索を停止します。

また、ユーザ スタートアップ スクリプト内の \startup フォルダに、自動ロードするスクリプト ファイルを配置する方法もあります。MAXScript は、ファイル名の拡張子が .ms.mcr.mse、および .mzp のスクリプト ファイルをロードします。起動時にスクリプトを無視する場合は、そのスクリプトに拡張子 .mxs を付けます。このファイルは起動時にはロードされませんが、MAXScript エディタによって実行可能なスクリプトとして認識されます。

¥startup フォルダに、startup.ms ファイルと自動ロード ファイルの両方を配置している場合、MAXScript は必ず startup.ms を最初にロードします。

スタートアップ スクリプトをロード
3ds Max の起動時に自動的にスクリプトをロードします。
シーン スクリプトをロード/保存
永続的なコールバックのロードと保存を有効にします。永続的なコールバックの詳細については、「一般イベントコールバック機能」の MAXScript ガイド を参照してください。
グローバルを維持しロード/保存
存続グローバルのロードと保存を有効にします。

MAXScript は限られた形式の変数をサポートします。特定のグローバルが存続し、この中の値は、シーン ファイルを開くときと閉じるときに、常にこのシーン ファイルに保存され、シーン ファイルから取り出されることを宣言します。このようにすると、たとえば、シーン内のオブジェクトに対する直接参照を変数内に維持しておくことができます。この参照は、シーンの保存と再ロードで移動します。

[MAXScript ウィンドウ](MAXScript Windows)領域

[フォント](Font)ドロップダウン リスト

MAXScript エディタのフォントを選択します。

フォント サイズ

MAXScript エディタのフォント サイズを選択します。

出力時に自動でリスナーを開く

関連ウィンドウを表示しないで、スクリプトが出力を WindowStream 値に送信する場合に、リスナーを開きます。これには MAXScript 拡張機能が必要になることがあります。

エディタ内のパスを表示

オンにしてスクリプトを編集するときに、スクリプト ウィンドウのタイトル バーにファイル名と完全なファイル パスが表示されます。オフにすると、タイトルバーには、スクリプト ファイル名だけが表示されます。

[ランタイム](Runtime)領域

高速ノード名ルックアップを使用
チェック ボックスにチェックマークが付いている場合、MAXScript のインデックスは、キャッシュ内のシーンのノード名に索引を付け、ワイルド カードの付いていない $box01 などのノード値へのパスネーム値を高速で検索します。チェックマークが付いていない場合、シーンのノードは、パス名に一致するシーンのノード名を検索する MaxScriptとして列挙され、検索が遅くなります。

既存のスクリプトと互換性がない場合は、チェックマークを消してください。

リソース ファイル値の検証
オンの場合、MAXScript がリソース(RES)ファイル内のキー/値ペアを読み取ると、値の部分が有効な MAXScript 値であることを検証します。 既存のスクリプトを変換してリソース ファイルを使用している場合は、このスイッチを有効にし、リソース ファイルが正しいことを確認します。

オフの場合、リソース ファイル内で値として指定されたものはすべてスクリプトで使用されます。 リソース ファイルに不正な値が含まれている場合、意味不明な予期しない解析エラーが発生して終了する場合があります。

リソース ファイルの設定が終了したら、このオプションをオフにします。 この時点で、ファイルが正常であり、ファイルの編集が終了したことがわかります。したがってファイルを検証する時間を費やす必要はありません。

[メモリ](Memory)領域

初期ヒープ配分 (MB)
初期ヒープ配分を設定します。

MAXScript では、3ds Max の割り当てるメモリ以外に、ヒープと呼ばれる独自の作業メモリが確保されます。 この値を増やして、いつでもヒープに追加できます。

マクロ レコーダ

この大きな領域のコントロールはマクロの記録に使用します。 「 マクロ レコーダ 」を参照してください。

マクロ レコーダを使用可能にする
マクロ レコーダを使用可能にします。

3ds Max は、マクロ レコーダを使用不可能にし、MAXScript リスナー ウィンドウにマクロ レコーダ ペインを最小化して起動します。

マクロ レコーダを使用可能にするには、[MAXScript] [マクロ レコーダ](Macro Recorder)を選択するか、[MAXScript リスナー](MAXScript Listener)ツールバー上の[マクロ レコーダ](Macro Recorder)メニュー内の[使用可能にする](Enable)を選択する方法があります。

この状態は 3dsmax.ini ファイルに保存されます。一度オンにすると、3ds Max を再起動するまで有効設定になっています。

[コードのフィルタ](Code Filters)領域
コマンド パネルの切り替え
コマンド パネルの切り替えをコードに表示します。
ツール選択
コードにツール選択を表示します。
メニュー項目の選択
メニュー選択をコードに表示します。
[コードの生成](Code Generation)領域

[コードの生成](Code Generation)の各パラメータは、可能な場合に、送信されたスクリプトが選択相対であるかどうか、またはオブジェクト参照を含んでいるかどうかを参照します。スクリプトを選択相対にすることで、記録したスクリプトを別々の選択に適用し汎用性を高めることができます。絶対モードは、現在の選択に関係なく常に同一オブジェクトに作用します。

明示的シーン オブジェクト名
コードでオブジェクト名を使用します。
選択に関連するシーン オブジェクト名
コードでシーン オブジェクト名を相対化します。既定値ではチェックマークが付いています。
明示的サブオブジェクト セット
コードで明示的サブオブジェクトのセットを使用します。
選択に関連するサブオブジェクト セット
コードで選択に関連するサブオブジェクト セットを使用します。既定値ではチェックマークが付いています。
絶対変換の割り当て
コードで絶対変換を使用します。
相対変換の操作
コードで相対選択の変換操作を使用します。