スマート押し出しを使用すると、編集可能ポリゴン上の面、または[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤが適用されたオブジェクト上の面を、インタラクティブに押し出すことができます。操作の影響を受ける面(たとえば、貫通やオーバーラップなど)は再構築され、まとめてステッチされます。これにより、アーティストが確認した最終的なビジュアル出力に一致させることができ、非表示の面やジオメトリック データを手動で修復する必要がなくなります。
操作の形式には、貫通、オーバーラップ、外側への交差、境界エッジ上の反転した側面の除去などがあります。
注:
- オーバーラップ処理を正しく実行させるには、押し出しの側面と隣接する面が同一平面上にある必要があります。
- 押し出された面が比較的平面の場合、スマート押し出しはより効果的に動作します。

3ds Max Update 2022.3 の時点では、
スマート押し出し(Smart Extrude)を使用して、同じメッシュ上の複数のエッジ ボディをカットできるようになりました。この 2 つのデモンストレーションについては、以下を参照してください。
スマート押し出しを使用するには:
- [編集可能ポリゴン](Editable Poly)を選択するか、[ポリゴンを編集](Edit Poly)モディファイヤをオブジェクトに適用します。
- 面サブオブジェクト モードで作業し、1 つまたは複数の押し出す面を選択します。
- [Shift]キーを押しながら、ビューポート内でドラッグします。
注: スマート押し出しの部分的な貫通の操作は、現時点では編集可能ポリゴンでのみ使用できます。[ポリゴンを編集](Edit Poly)を使用する場合に操作を効果的に行うには、メッシュを通して面を完全に押し出す必要があります。
選択した面は同じ方向に押し出されます。影響を受けた面が自動的に調整または生成されて、密閉されたメッシュが作成されます。
面を内側に押し出した場合、スマート押し出しによってメッシュの任意の部分の面がカットまたは削除され、結果として完全に延長されるようになります。その結果の穴は、周囲の面に対して再ステッチされます。これは、ブール演算の減算に似ていますが、ポリゴン コンポーネントに対して実行されます。
メッシュ上の任意の要素にある別の面に対し、面を外側に押し出した場合、交差がステッチされてクリーンな結果が得られます。これはブール演算の加算(和)と似ています。