概要 - サポートされているデータ タイプ

AutoCAD Architecture 2023 toolset では、次の LandXML データ タイプの読み込みと変換ができます。

区画

区画は、閉じた直線、円弧、ポリラインで作成した 2 次元の図形です。区画を読み込むと、区画の境界を構成する区画名、線分(セグメント)および曲線(円弧)が変換に使用されます。

Autodesk Land Desktop からの道路レイアウトにおける区画

区画をスペースやポリラインに変換することができます。区画をスペースに変換するときは、区画から生成されるスペースに適用されるスペース スタイルを定義でき、区画名がスペース名として使用されます。区画がポリラインに変換されると、区画名は消失します。

LandXML における区画データ

COGO (座標幾何学)ポイント

LandXML COGO (座標幾何学)ポイントを読み込み、AutoCAD のポイントに変換できます。

土木では、COGO ポイントを作成して重要な測量位置を定位しています。COGO ポイントはプロジェクト基準点となることができます。すなわち、土木チーム全体がそれを参照し、すべての重要な寸法を定位するための共通データとして使用できます。

注: 通常、LandXML ファイルには多数の COGO ポイントが含まれています。多くの場合、図面内で作業する点はわずかしかありません。すべての COGO ポイントを読み込む必要はなく、図面にとって特別な意味を持つものだけを読み込みます。

COGO ポイントは、土木プロジェクトや測量プロジェクトの基盤です。Land Desktop では、説明キーを使用して、特定のレイヤに記号を付けて点を図面に入力できます。LandXML ファイルを読み込むときに、選択した点を適切なレイヤへマップできます。

COGO ポイントが読み込まれると、COGO ポイントはその座標値により「偏北距離 偏東距離」または「偏北距離 偏東距離 標高」の形式で定義されます。

たとえば、COGO ポイントは次のように表現できます。 <CgPOINT NAME="1" DESC="MYPOINT">248.04605951 359.53997314 1.000000</CgPOINT>

地図上の COGO ポイント

注: Autodesk Land Desktop は、点の位置を示すために、X,Y 座標と北/東座標という 2 つの座標系を使用します。新しいプロジェクトの開始時には、これらの値はすべて 0 であるため、Y 座標は真北と同じで、X 座標は真東と同じです。図面を LandXML に書き出す前に Land Desktop でこれを変更しない限り、書き出された北の値は Y 座標と同じで、書き出された東の値は X と同一になります。

サーフェス

ほとんどの測量および土木作業では、地面のモデルを表現するサーフェス等高線を生成するために、標高データを収集します。LandXML におけるサーフェスは多数の面で構成されますが、これらは不規則三角網(TIN)または四辺形のいずれかです。通常、点や等高線は、オリジナルのサーフェス情報の基本部分であり、破断線や境界線によって補足されます。LandXML でサーフェスを作成し、それを読み込むことができます。このサーフェスは、自由形状マス要素に変換されます。

次の場合では、サーフェスを読み込むとエラーになったり完全に失敗します。

読み込みに失敗すると、コマンド行にエラー メッセージが表示されます(例:「地形からマス要素を作成できませんでした」)。

Autodesk Land Desktop のサーフェス モデル

通常、サーフェス モデルは多くの定義点や面で構成された 1 つの複雑な構造物です。サーフェス モデルを自由形式のマス要素に変換すると、これらの点や面は 1 つの合成マス要素ボディに合成されます。

サーフェス モデルの詳細

自由形式のマス要素には、多数のグリップが含まれます。すべてのグリップを表示することは、パフォーマンス低下の原因となるので、マス要素の使用では不要です。マス要素でのグリップの表示は、次の 2 つの方法でコントロールできます。

LandXML スキーマでのサーフェスには、サーフェス名、タイプ、2D および 3D エリア、最大と最小の標高などの情報が含まれています。サーフェスを構成するそれぞれの点や面の情報も含まれています。これらのサーフェス情報は 1 つの合成マス要素ボディに合成され、このボディは数千の面をもつことができます。複雑なマス要素にサーフェス ハッチングやテクスチャ マッピングを適用すると、非常に時間がかかります。

LandXML におけるサーフェス データ