概要 - カーテン ウォール

カーテン ウォールは、窓やドアなどのオブジェクトを挿入するためのグリッドまたは骨組みを提供します。カーテン ウォールは、基準線、ルーフ ライン、フロア ラインなどの壁オブジェクトと多くの類似点があり、干渉状態を定義することもできます。壁にドア、窓、組合せ窓を挿入するのとまったく同様に、カーテン ウォールにそれらを挿入することができますが、手順は異なります。

カーテン ウォール グリッド

カーテン ウォールは、1 つまたは複数のグリッドで構成されます。カーテン ウォール内のそれぞれのグリッドは、水平分割か垂直分割かのどちらかになりますが、グリッドをネストさせることにより、簡単なものから複雑なものまで、各種のパターンを作成することができます。

カーテン ウォールのネストしたグリッドの例

グリッド内のセルには、石材パネルやガラスなどの基本外装材を表現するパネル面材や、窓やドアなどのオブジェクトを含めることができます。

割り当てられたカーテン ウォール 面材タイプ

カーテン ウォール ユニットと組合せ窓

グリッドに挿入できる他のオブジェクトには、カーテン ウォール ユニットと組合せ窓があります。カーテン ウォール ユニットは、主カーテン ウォール 内で反復される複雑な要素を表現するためのものです。

割り当てられたカーテン ウォール ユニット面材

組合せ窓は、カーテン ウォール ユニットとよく似た機能を提供しますが、組合せ窓には、パネル面材、またはドアや窓などのオブジェクトを含めることができます。組合せ窓は、カーテン ウォール や壁に挿入することができます。

割り当てられた組合せ窓面材

カーテン ウォール ユニットと組合せ窓は、ネストしたグリッドを使用する必要性を少なくし、カーテン ウォール の編集を容易にします。

グリッドの要素

グリッドは、カーテン ウォール、カーテン ウォール ユニット、組合せ窓の基本です。すべてのグリッドには、次の 4 つの要素タイプがあります。

注: カーテン ウォールの物理的な要素を表現する他の 3 つの要素タイプとは異なり、分割は論理的な要素です。

それぞれの要素タイプには、そのタイプの要素の表示方法を示す既定の定義が割り当てられます。

要素タイプ 既定の定義
分割 3900 mm のセル寸法固定による主水平グリッドと、900 mm のセル寸法固定による第 2 垂直グリッド
セルの面材 厚さ 50 mm のシンプル パネルを含むセル
フレーム 幅 75 mm、奥行き 75 mm のグリッドの左、右、上、下の外側エッジ
マリオン 幅 25 mm、奥行き 75 mm のセル間のエッジ

グリッド要素タイプを指定する

新しい要素定義を作成し、カーテン ウォール内にそれらの定義を割り当てることができます。たとえば、複数の面材定義を作成し、次に、グリッドの特定のセルに異なる面材を割り当てることができます。

カーテン ウォール セルに異なる面材を割り当てる

同様に、複数のフレーム定義を作成し、次に、それぞれのフレーム エッジ(上、下、左、右)に異なる定義を割り当てることができます。さらに、複数のマリオンの定義を作成することもできます。

フレームの各エッジに異なるフレーム定義を指定

カーテン ウォールのデザインを使用してみる

AutoCAD Architecture 2023 toolset に付属のテンプレートには、カーテン ウォールのスタイルをはじめ、カーテン ウォール ユニットのスタイルや組合せ窓のスタイルが用意されています。カーテン ウォールの機能を理解するために、これらの既存のスタイルを確認して、それらを使用してみることをお勧めします。実際に使用してみることによって、カーテン ウォールの動作について理解し、カーテン ウォールのユーザ独自のデザインを作成しやすくなります。カーテン ウォール スタイルとカーテン ウォール ユニット スタイルは、C:¥ProgramData¥Autodesk¥ACA 2013¥jpn¥Styles¥Imperial または C:¥ProgramData¥Autodesk¥ACA <バージョン>¥jpn¥Styles¥Metric にあります。