図面ファイルが破損した場合、そのデータの一部またはすべてを修復するには、エラーを検出して修正するコマンドを使用します。
エラーが発生すると、診断情報が acad.err ファイル(AutoCAD LT では acadlt.err ファイル)に記録されます。ユーザはこの情報を使用して問題を報告することができます。
破損データが検出された場合や、システム障害の発生後にユーザが図面の保存を要求した場合、その図面ファイルに対して、破損していることを示すマーキングが行われます。破損の規模が小さい場合は、その図面を開いただけで修復できることがあります。破損し修復が必要な図面ファイルを開いている間、修復通知が表示されます。次のコマンドを使用できます。
ファイルを監査すると、図面ファイルに対する問題の説明と、問題を解決するために推奨する対処方法が表示されます。監査の開始時に、プログラムが遭遇した問題の自動的な修正を試みるかどうかを指定してください。生成されるレポートの例を次に示します。
ヘッダを監査中
DXF 名 現在値 有効値 既定
PDMODE 990 - 2040
UCSFOLLOW 811 または 0
ヘッダ変数を監査中にエラーが見つかりました
4 個のブロックが監査されました
パス 1 を監査中 4 個のオブジェクトが監査されました
パス 2 を監査中 4 個のオブジェクトが監査されました
検出エラー総数 2 修復数 2
エラーを修正しないように指定した場合は、最後のステートメントは次のようになります。
検出エラー総数 2 修復数 0
システム変数 AUDITCTL が 1(オン)に設定されている場合、修復監査の結果は監査ログ(ADT)ファイルに書き込まれます。
修復しても、必ずしも図面ファイルの一貫性が高いレベルで維持されるというわけではありません。プログラムは、破損したファイルから、できるだけ多くのデータを抽出します。