現在の図面を、名前の付いた印刷スタイルまたは色従属印刷スタイルに変換します。
図面では名前の付いた印刷スタイルまたは色従属印刷スタイルのどちらか一方を使用できます。両方の印刷スタイルを使用することはできません。
CONVERTPSTYLES コマンドを使用すると、現在開いている図面を、現在使用している印刷スタイル方法によって、色従属印刷スタイルから名前の付いた印刷スタイルに、または名前の付いた印刷スタイルから色従属印刷スタイルに変換できます。
CONVERTPSTYLES コマンドを使用して図面を変換すると、システム変数 PSTYLEMODE は対応する値に設定されます(名前の付いた印刷スタイル=0、色従属印刷スタイル=1)。
たとえば、色従属印刷スタイルを使用している図面では、オブジェクトと画層に色別に印刷プロパティが割り当てられます。つまり、同じ色のすべてのオブジェクトに同じ印刷プロパティが割り当てられます。CONVERTPSTYLES コマンドを使用すると、色の割り当てに関係なく、オブジェクトや画層に適用可能な名前の付いた印刷スタイルを使用する図面に変換されます。つまり、同じ色のすべてのオブジェクトに、異なる印刷プロパティを割り当てることができます。
図面を変換する前に、図面の印刷スタイル テーブルを変換するよう指示するダイアログ ボックスが表示されます。図面に割り当てられている色従属印刷スタイル テーブルを名前の付いた印刷スタイル テーブルに変換するには、CONVERTCTB[CTB 変換]コマンドを使用します。
[ファイルを選択]ダイアログ ボックス(標準のファイル選択ダイアログ ボックス)が表示され、変換後の図面にアタッチする名前の付いた印刷スタイル テーブル ファイルを選択します。
CONVERTPSTYLES コマンドでは、CONVERTCTB コマンドで変換したか、PC2 や PCP ファイルから作成した名前の付いた印刷スタイル テーブルを選択する必要があります。通常は、同じ図面に割り当てられている色従属印刷スタイル テーブルから変換した名前の付いた印刷スタイル テーブルを選択します。
CONVERTPSTYLES コマンドを実行すると、選択した名前の付いた印刷スタイル テーブルがモデル空間とすべてのレイアウトにアタッチされます。図面の各画層には、その色従属印刷スタイルと同じ印刷プロパティを持つ名前の付いた印刷スタイルが(変換後の印刷スタイル テーブルから)割り当てられます。
図面を名前の付いた印刷スタイルに変換した後に、名前の付いた印刷スタイル テーブルの割り当てを変更したり、別の名前の付いた印刷スタイル テーブルをモデル空間またはレイアウトに割り当てることができます。また、印刷スタイルを図面オブジェクトに個別に割り当てることもできます。
オブジェクトにアタッチされている名前の付いた印刷スタイルと、モデル空間とレイアウトにアタッチされている名前の付いた印刷スタイル テーブルをアタッチを解除するよう指示するダイアログ ボックスが表示されます。
図面を色従属印刷スタイルに変換した後で、色従属印刷スタイル テーブルを割り当てることができます。印刷スタイルは色別に適用されます。