概要 - 外部参照画層のプロパティの優先設定

参照画層の任意の外部参照画層のプロパティを優先設定することができます。外部参照画層のプロパティの表示をコントロールする方法に応じて、外部参照画層の設定を常に同期して再ロードするか、現在の外部参照画層の設定を常に同期して再ロードする若干の画層のプロパティを選択し、他の外部参照画層のプロパティに適用した優先設定を保持します。XREFOVERRIDEVISRETAINVISRETAINMODE を組み合わせて使用することで、外部参照画層のプロパティの優先設定を適切に動作させることができます。

システム変数 XREFOVERRIDE は表示と印刷に影響し、システム変数 VISRETAIN と一体で動作します。次のシナリオを検討してください。
これは、外部参照オブジェクトの表示プロパティが ByLayer に設定されていることを前提としています。

システム変数 VISRETAINMODE には、VISRETAIN を 1 に設定したときの現在の(ホスト)図面内の外部参照画層のプロパティの優先設定をコントロールおよび管理する方法に関するオプションがさらに用意されています。既定では、ビットコード システム変数 VISRETAINMODE は、0 に設定されています。自動的に同期させる画層のプロパティを複数指定するには、それらの値の合計を入力します。VISRETAIN が 1 に設定されていても、参照画層の設定から再ロードする外部参照画層のプロパティの任意の組み合わせを選択することができます。ただし、外部参照画層のプロパティを同期させたくない場合は、VISRETAINMODE を既定値のままにしておく必要があります。

旧形式の図面と外部参照画層のプロパティの優先設定

AutoCAD 2018.1 またはそれ以降のバージョンで旧形式の図面を開いた場合、システム変数 VISRETAINMODE に設定した値(既定値を変更)に関係なく、参照されている画層のプロパティに変更を加えても、現在の図面で自動的に更新されることはありません。この動作により、AutoCAD 2018.1 より前のバージョンで作成された図面を開いた場合、常に AutoCAD 2018.1 と 以前の AutoCAD リリースとの間の視覚的忠実性が維持され、動作に変化はありません。

VISRETAINMODE の効果を実現するには、現在の図面を AutoCAD 2018.1 で保存し、外部参照図面を再ロードして変更を表示する必要があります。