シート セットを定義する関連付けと情報は、シート セット データ(DST)ファイルに格納されます。初めて新しいシート セットを作成すると、既定のシート セット格納フォルダである AutoCAD Sheet Sets が、既定の場所であるユーザの My Documents フォルダに作成されます。
チームでシート セットを使用する場合、各メンバーは、シート セットに関連付けられているネットワーク上の DST ファイルと図面テンプレート(DWT)ファイルにアクセスする必要があります。
チームのメンバーが変更を加えると、DST ファイルが少しの間開き、そのファイルに格納されている情報が更新されます。DST ファイルが開いているときは、[シート セット マネージャ]の左上コーナーにあるシート セット名の横に、ロック アイコンが表示されます。
ロック アイコンが緑色のドットの場合は、自分のコンピュータ上の[シート セット マネージャ]セッションが一時的に DST ファイルをロックしているときです。
赤いドットの場合は、チーム メンバーのコンピュータ上の[シート セット マネージャ]セッションが一時的に DST ファイルをロックしているときです。
黄色のドットの場合は、プロパティが読み込み専用に設定されているなど、シートが特殊な状態になっています。
チームの他のメンバーは、[シート セット マネージャ]のツリー表示でシートセットへの変更を自動的に確認できます。
複数のユーザがネットワーク上の異なる論理ドライブを使用して同じシート ファイルにアクセスした場合、各ユーザには、自分の論理ドライブを使用してシート セットを再保存するかどうかの確認メッセージが表示されます。不要な保存操作を回避するために、可能であれば同じ論理ドライブをマッピングする必要があります。
チームの他のメンバーも、現在のシート セットのシートの状態データを使用できます。この状態データは、ツリー表示で示され、次のいずれかの状態を表します。
シートが編集可能。
シートがロックされている。
シートがないか、予期しない場所に保存されている。
チームの他のメンバーがアクティブにしているシートは、状態を変更するために自動的にポーリングされ、[シート セット マネージャ]の自分のセッションで、ツリー表示が更新されます。ポーリングのサイクルは、コマンドがアクティブなときに自分のセッションをスキップできます。シートの状態の更新を自分で行う場合は、[シート一覧]タブの[シートの状態をリフレッシュ]をクリックします。
任意のシートをクリックすると、[シート セット マネージャ]の[詳細]領域に詳細情報が表示されます。
若干の制限はありますが、ネットワークにアクセスができないメンバーや[シート セット マネージャ]を使用できないメンバーがいるチームで、シート セットを使用することができます。しかし、DST ファイルの関連情報は各図面ファイルに格納(キャッシュ)されており、カスタム プロパティなどのシート セット情報は、チームの他のメンバーと図面ファイルを共有するときに保持されます。
チームのメンバーが DST ファイル内の情報を変更した場合は、いくつかの図面ファイル内の情報を更新する必要があります。 シートを更新するには、シート セットを開いてから、シートを開いて保存します。
シート セット内のすべてのシートを自動的に更新するには、シート セットのショートカット メニューの[すべてのシートを再保存]オプションを使用します。以前の DWG ファイル形式で保存された図面ファイルは、形式が変更されずに保存されます。