概要 - 点群を使用する

点群は、既存の構造物の 3D 表現を作成するために 3D レーザー スキャナやその他のテクノロジによって取得された大量の点の集まりです。

点群ファイルは、参照オブジェクトを再作成したり、追加のモデルを挿入できる実際のコンテキストを提供することにより、設計プロセスをサポートします。点群を図面にアタッチすると、その点群を作図のガイドラインとして使用したり、表示を変更したり、色のスタイル設定を適用して異なるフィーチャを区別することができます。

Autodesk® ReCap を使用してスキャン ファイルから点群を作成、セグメント化する

点群は、建物の外側や内側、製造プラント、地形、製造品目のような物理的オブジェクトからスキャンされた未処理データから取得されます。未処理データを収集したら、読み込み可能な点群ファイルに変換する必要があります。Autodesk ReCap は、未処理のスキャン データをスキャン ファイル(RCS ファイル)や、複数の RCS ファイルを参照するプロジェクト ファイル(RCP ファイル)に変換します。これらどちらの形式も、AutoCAD 図面にアタッチできます。

注: Autodesk ReCap および ReCap Pro は、オートデスクの Web サイトから個別にインストールします。

点群の点データをセグメント化する

ReCap は、点データのセグメント化も行います。これは、平面サーフェスや円柱状サーフェスを表す、点群内の点のグループを識別するプロセスです。AutoCAD では、このような点群セグメントから 2D ジオメトリを作成することができます。

点群を図面にアタッチする

RCS または RCP ファイルの図面へのアタッチは、他の外部参照のアタッチに似ています。アタッチした点群の計測単位がアタッチ先の図面の単位と異なっている場合、アタッチ先の図面の単位の種類に基づいて、点群が自動的に尺度調整されます。

注: 点群を使用するには、ハードウェア アクセラレーションをオンにする必要があります。

点群を表示する

点群の表示設定を変更して、表示を単純化し、パフォーマンスを改善することができます。また、点群データを視覚的に表現するために、色のスタイル設定を適用することもできます。

点群をクロップする

矩形領域、ポリゴン領域、円形領域をクロップして、点群の必要な部分のみを表示することができます。

セグメント化された点群からジオメトリを作成する

セグメント化された点群からは、いくつかのタイプのジオメトリを推測することができます。

断面化された点群から 2D ジオメトリを抽出する

点群を断面化することで、別の方法で点群からジオメトリを抽出できます。PCEXTRACTSECTION[点群から断面線抽出]コマンドは、点群の基ととなったジオメトリを識別し、2D の線画を作成します。既定では、ジオメトリは断面平面と一致する平面上に作成されます。

抽出するジオメトリ、このジオメトリを作成する画層、結果の 2D 線分またはポリラインの色、ポリラインの幅、許容差の設定を定義できます。

点群に対して標準的な編集操作を実行する

注: MIRROR3D[3D 鏡像]コマンドを使用すると、点群は複写され、移動されますが、鏡像化されません。点群は分解できません。

点群の周囲をナビゲートする

点群の周囲をナビゲートするためのツールがいくつか用意されています。