DATE (システム変数)

現在の日時が準ユリウス日形式で格納されます。

(読み込み専用)
タイプ:実数型
保存先:保存されません
初期値:不定

準ユリウス日(MJD)形式は、次のような小数付きのユリウス日です。

<Julian day number>.<Decimal fraction of a day>

準ユリウス日は、従来は UT1 と呼ばれていたもので、本質的には任意の日時である西暦紀元前(B.C.E.)4713 年 1 月 1 日の午前 0 時からの日数を割り当てる世界的な科学規格です。このシステムでは、1997 年 7 月 4 日午後 2 時 29 分 58 秒は 2450634.60387736 であり、1998 年 1 月 1 日午後 12 時は 2450815.50000000 です。

現在の日付と時刻の値は、システム クロックから取得されるので、システム変数 DATE は、システム クロックが UTC/Zulu(グリニッジ標準時)に設定されている場合にのみユリウス日を返します。TDCREATE と TDUPDATE は DATE と同じ形式ですが、各値は現在の図面を作成した時刻と最後に更新した時刻を表します。

日付と時刻の時間差は、DATE から返された値との差によって求められます。午前 0 時からの秒数は、DATE の小数部に 86400 秒を乗算することによって計算することができます。

注: AutoCAD 2017 ベースの製品以降、システム変数 DATE に格納される現在のシステム日時は秒単位まで正確です。旧リリースでは、現在のシステム時刻にはミリ秒も含まれていました。システム変数 DATE を使用して開始から終了までの経過時間を計測する場合、0 から 999 ミリ秒経過したとしても、1 秒経過するまで時間の変化は確認できません。1 秒未満の経過時間を計測する必要がある場合は、システム変数 MILLISECS が返す値の使用を検討してください。

AutoCAD LT 以外の AutoCAD ベースの製品では、DATE が返す値から AutoLISP を使用して午前 0 時からの秒数を計算することができます。

(setq s (getvar "DATE"))
(setq seconds (* 86400.0 (- s (fix s))))
注: AutoCAD LT 以外の AutoCAD ベースの製品を使用している場合、システム変数 DATE と同様に、DATE Express Tool を使用することができます。DATE Express Tool は、コマンドのように機能して、Mon 2012/5/7 10:29:10.563 のような文字列形式を使用します。AutoCAD ベースの製品でシステム変数 DATE の現在の値を確認するには、プロンプトに SETVAR と入力してから、DATE と入力します。