ELEV[高度設定] (コマンド)

新しく作成するオブジェクトの高度と押し出しの厚さを設定します。

ELEV[高度設定]コマンドは、現在の UCS の XY 平面の上方または下方に位置する新しいオブジェクトの Z 値の既定を設定します。この値は、システム変数 ELEVATION に格納されます。

注: 通常は、高度設定を 0(ゼロ)にしたまま、UCS[UCS 管理]コマンドを使用して、現在の UCS の XY 平面をコントロールすることをお勧めします。

ELEV コマンドは、新しく作成するオブジェクトだけをコントロールします。既存のオブジェクトには影響しません。座標系をワールド座標系(WCS)に変更するたびに、高度は 0.0 にリセットされます。

次のプロンプトが表示されます。

新しい既定の高度を指定:

3D 点に対して X 値と Y 値だけしか指定していない場合は、現在の高度が新しいオブジェクトの既定の Z 値として使用されます。

高度設定は、ユーザ座標系(UCS 定義)に関係なくすべてのビューポートで同じです。新しいオブジェクトは、ビューポート内で現在の UCS を基準にして指定された Z 値に作成されます。(AutoCAD LT には該当しません)。

新しい既定の厚さを指定:

厚さとして、2D オブジェクトが高度の上方または下方に押し出される距離を指定します。正の値を指定すると、Z 軸の正の方向に沿って押し出され、負の値を指定すると Z 軸の負の方向に沿って押し出されます。