概要 - レイアウト ビューポートのビューの尺度を変更する

出力に表示される各ビューに対し、正確に尺度を設定するには、それぞれのビューの尺度をペーパー空間を基準として相対的に設定します。

以下を使用してビューポートのビューの尺度を変更できます。

注: SCALELISTEDIT[尺度リスト編集]コマンドを使用して、すべてのビュー リストと印刷尺度リストに表示される尺度のリストを修正できます。既定の尺度リストに新しい尺度を追加した後は、[図面尺度を編集]ダイアログ ボックスの[リセット]ボタンを使用して、図面に新しい尺度を追加できます。

レイアウトで作業している場合、レイアウト ビューポートのビューの尺度係数は、ビューポート内に表示されているモデルの実際のサイズとレイアウトのサイズとの比率を表します。この比率を求めるには、ペーパー空間の単位をモデル空間の単位で割ります。たとえば、尺度が 1/4 の図面の場合、この比率は、ペーパー空間の 1 単位に対してモデル空間の 4 単位の尺度係数、つまり、1:4 です。

レイアウト ビューポートの境界の尺度を変更したりストレッチしても、ビューポート内のビューの尺度は変更されません。

テンプレートに基づいて新規図面を作成すると、新規図面ではテンプレート内の尺度が使用されます。ユーザ プロファイル内の尺度は読み込まれません。

レイアウト ビューポートの尺度をロックする

一度レイアウト ビューポートの尺度を設定すると、ビューポートの尺度を変更することなくビューポート内でズームすることはできません。最初にビューポートの尺度をロックすることにより、ビューポートの尺度を変更することなく、ビューポート内でズームして異なる詳細レベルを表示することができます。

尺度のロックは、選択したビューポートに対して設定した尺度をロックします。一度尺度をロックすると、ビューポートの尺度に影響を及ぼすことなく、ビューポート内でジオメトリを変更し続けることができます。ビューポートの尺度のロックをオンにすると、ほとんどの表示コマンド(VPOINT[3D 視点]、DVIEW[3D ダイナミック ビュー]、3DORBIT[3D オービット]、PLAN[プラン ビュー]、VIEW[ビュー管理]など)は、ビューポート内で機能しなくなります。

注: ビューポートの尺度のロックは、矩形状でないビューポートでも使用できます。矩形状でないビューポートをロックするには、[プロパティ インスペクタ]でビューポートのクリップ境界ではなくビューポート オブジェクトを選択するための、余分な手順を実行する必要があります。

異尺度対応オブジェクトと尺度

異尺度対応オブジェクトは、モデルのサイズではなく、用紙上の高さで定義され、1 つまたは複数の尺度が割り当てられます。このようなオブジェクトは、現在の注釈尺度の設定に基づいて尺度が調整され、レイアウト上や印刷時に自動的に適切なサイズで表示されます。この注釈尺度を使用して、図面上のモデル ジオメトリと相対的に異尺度対応オブジェクトのサイズをコントロールします。

レイアウト ビューポートや、ページ レイアウト、および印刷時に使用できる尺度の既定のリストは、[既定の尺度リスト]ダイアログ ボックスで指定できます。