光源のプロパティ

光源のプロパティを設定します。

概要

照明単位(標準またはフォトメトリック)および光源の種類(スポット ライト、点光源、配光光源)によって、使用可能なプロパティ領域は異なります。他の種類の光源(フリー スポット ライト、指向性点光源、フリー配光光源)の場合も、同様のプロパティが表示されます。光源を右クリックして[オブジェクト プロパティ管理]を選択すると、[プロパティ インスペクタ]の照明カテゴリが表示されます。

オプション

次のオプションが表示されます。

[一般]プロパティ

次のプロパティ設定が使用できます。

[名前]

光源の名前を指定します。

[種類] (配光)

光源の種類を指定します。ランプからの配光を指定します。光源の種類は、図面に光源を追加した後で変更できます。

  • [スポットライト]: スポットライトとフリースポットライトの既定値です。
  • [点光源]: 点光源と指向性点光源の既定値です。
  • [配光光源]: 配光光源とフリー配光光源の既定値です。
[オン/オフの状態]

光源がオンとオフのどちらであるかを示します。

[影]

光源が影を投じるかどうかを示します。

[ホットスポットの角度] ([スポットライト]と[フリースポット]のみ)

光源の最も明るい円錐の角度を指定します。

[フォールオフの角度] ([スポットライト]と[フリースポット]のみ)

光の一番外側で、暗闇と接する部分を指定します。

[フィルタ色]

光源の 2 次色を指定します。ランプを覆う物理的なフィルタの色を表します。既定の色は白です。

光源をフォトメトリック単位に設定しているとき、これは光源の 2 次色フィルタを表します。光源を一般光源に設定しているとき、これは光源の全色を表します。

[記号を印刷]

記号の表示がオンになっている図面を印刷できるようにします。

[フォトメトリック プロパティ]

次のプロパティ設定が使用できます。

[ランプの色]

光源固有の色を、ケルビン温度または標準色で指定します。

[派生色]

光源の最終的な色が表示されます。これは、[ランプの色]と[フィルタ色]との積によって決まります。(読み込み専用)

[強度の種類]

光の強度を計測する値を指定します。

  • [強度(カンデラ)] カンデラ(cd)は、光度(光源から特定の方向に放射された「人間が感じる明るさ」)の SI 単位です。
  • [光束(ルーメン)]: ランプから放射された全エネルギーの比率です。ルーメン(SI 単位および米国単位)で指定します。数学的には、光束は球面を覆う光度の積分です。光束の計算は、配光によって異なります。強度が一定である点光源の場合、光束は単純に強度と球の立体角の積(4 π x 強度)です。スポット ライトの場合、光束は強度と、ホットスポット円錐の立体角にフォールオフ領域の増分立体角を加えた値との積です。配光光源の場合、分析的な計算式はありません。光束は、配光データ ファイルに規定された強度を数的に統合することによって取得されます。
  • [照度(ルクス)]: サーフェスに到達する面積あたりのエネルギー(面積-光束-密度)を表します)。ルクス(SI 単位)とフート カンデラ(米国単位)で指定します。近い光源の場合、光線は広がるために、ランプから特定距離での照度に特定する必要があります。このため、この距離を指定するための追加のコントロールと、ビューポートでこの距離を示すため追加のアフォーダンスが必要です。
[ランプの強度]

ランプの明るさを指定します。具体的には、光度、つまり特定の方向での光の力を表します。

[強度係数]

日照の効果を増幅します。

[派生強度]

光源の最終的な明るさが報告されます。これは、[ランプの強度]と[強度係数]との積によって決まります。(読み込み専用)

[フォトメトリック配光光源]

配光光源およびフリー配光光源に対して、次のプロパティ設定が使用できます。

[配光データ ファイル]

光源の配光を記述するデータ ファイルを指定します。

[配光光源オフセット]

[配光光源オフセット]パネル領域では、光源の種類が[配光光源]または[フリー配光光源]の場合に、次のプロパティの設定が使用できます。

[X 回転]

光の X 軸 を中心とした配光光源の回転オフセットを指定します。

[Y 回転]

光の Y 軸を中心とした配光光源の回転オフセットを指定します。

[Z 回転]

光の Z 軸を中心とした配光光源の回転オフセットを指定します。

ジオメトリ

[ジオメトリ]パネル領域では、次のプロパティの設定が使用できます。

[位置 X]

光源の位置の X 座標を指定します。

[位置 Y]

光源の位置の Y 座標を指定します。

[位置 Z]

光源の位置の Z 座標を指定します。

[目標 X]

光源の目標位置の X 座標を指定します。(スポットライト、目標位置、配光光源のみ)

[目標 Y]

光源の目標位置の Y 座標を指定します。(スポットライト、目標位置、配光光源のみ)

[目標 Z]

光源の目標位置の Z 座標を指定します。(スポットライト、目標位置、配光光源のみ)

[目標]

光源の方向を示す目標グリップを表示するかどうかを指定します。[フリースポット]、[点光源]、[フリー配光光源]の場合の既定値は[いいえ](無効)です。[スポットライト]、[指向性点光源]、[配光光源]の場合の既定値は[はい](有効)です。

[減衰]

現実の世界では、光の輝度は光源から離れるにつれて減少します。光源から遠いオブジェクトは、光源に近いオブジェクトよりも暗く見えます。このような現象を減衰と呼びます。減衰は、標準照明ワークフローでのみ使用可能です。[減衰]パネル領域では、次のプロパティの設定が使用できます。

[種類]

距離に対応して、光がどのように減衰するかをコントロールします。スポットライトからオブジェクトが遠く離れるほど、オブジェクトは暗く見えます。減衰は、「減衰領域」とも呼ばれます。

  • [反比例方式] (標準光源のみ): 光源からの距離の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、距離が 2 単位であれば、光の強度は点光源の 1/2 です。距離が 4 単位の場合は、光の強度は 1/4 になります。反比例方式の既定値は、最大強度の半分です。
  • [逆二乗方式] (フォトメトリック光源): 光源からの距離の 2 乗の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトからの距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/4 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/16 になります。
  • [なし] (標準光源のみ): 減衰を設定しません。光源から遠く離れたオブジェクトも、近いオブジェクトも同じ明るさになります。
[範囲を使用]

範囲を使用するかどうかを指定します。既定は[いいえ]です。(標準光源のみ)

[レンダリングされた影の詳細]

[レンダリングされた影の詳細]パネル領域では、次のプロパティの設定が使用できます。

[種類]

光源から投じられる影の種類を指定します。

  • [ソフト(シャドウ マップ)]: 種類を[ソフト]に設定します。これを選択すると、[マップ サイズ]と[柔らかさ]を選択できるようになります。
  • [シャープ] (既定): レンダリングされた影をシャープに設定します。
  • [ソフト(サンプリング)]: 光源からの距離の 2 乗の逆数になるように減衰を設定します。たとえば、スポットライトからの距離が 2 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/4 となります。距離が 4 単位の場合は、光の強度はスポットライトの 1/16 になります。
[マップ サイズ]

シャドウ マップのサイズを指定します。([ソフト(シャドウ マップ)]のみ)

[柔らかさ]

シャドウ マップによる影の柔らかさと不明瞭さを指定します。([ソフト(シャドウ マップ)]のみ)

[サンプル]

光源の影の線数を指定します。([ソフト(サンプリング)]のみ)

[レンダリングに表示]

光源の形状を実際にレンダリングするかどうかを指定します。既定は[いいえ]です。([ソフト(サンプリング)]のみ)

[形状]

ランプ バルブの形状を指定します。[一般]パネル領域でスポットライト配光を選択した場合、オプションは[四角形] (既定)と[円盤状]です。[点光源]と[配光光源]を選択した場合、オプションは、[直線状]、[四角形]、[円盤状]、[円柱状]、[球状] (既定)です。([ソフト(サンプリング)]のみ)

[長さ]

影の長さに対する影の形状の空間的な寸法を指定します。([ソフト(サンプリング)]のみ)

[幅]

影の幅に対する形状の空間的な寸法を指定します。([ソフト(サンプリング)]のみ)

[半径]

形状として円盤状、円柱状、または球状を選択したときの間隔半径寸法を指定します。([ソフト(サンプリング)]のみ)