Autodesk Civil 3D API の新機能

Autodesk Civil 3D での .NET の変更点

このセクションでは、Autodesk Civil 3D 用 Autodesk Civil 3D .NET API の変更点について説明します。

2023.2 の新機能

  • CorridorSurfaceBoundary.GetExtentsBoundaries() が追加されました。この新しい API は、コリドー サーフェスのシュリンクラップ マスクに複数の境界が含まれている場合、すべての境界ポイントを取得するために使用されます。

    .COM API では、複数の境界のすべてのポイントを取得するために AeccXCorridorSurfaceBaseMask::GetPolygonPoints() が更新されました。

  • BaselineRegion.ExportSolids が追加されました。
    • ExportCorridorSolidsParams クラスは、ソリッドを書き出すためのパラメータを指定するために使用されます。
    • コリドー全体のソリッドを書き出すために、Corridor.ExportSolids が追加されました。
    • 基準線全体のソリッドを書き出すために、Baseline.ExportSolids が追加されました。
    • リージョンのソリッドを書き出すために、BaselineRegion.ExportSolids が追加されました。リージョンの場合、測点範囲を指定できます。
  • 新しい .NET API (Cpp Wrapper)が MgAeccCorridorState に追加されました。CorridorStateInstance.CurrentSubassemblyVersion = newVersion を呼び出すことでアクセスできます。

    これは、適用される現在のサブアセンブリのバージョンを設定するために使用できます。

  • 自然流下式ネットワークと圧力管ネットワークのパイプ クラスのプロパティが追加され、曲線ジオメトリを変更する機能が有効になりました。
    • PipeCurveGeometry Pipe.CurveGeometry (get/set)
    • PipeCurveGeometry PressurePipe.CurveGeometry (get/set)
  • 曲線パイプのジオメトリを表す新しいクラス PipeCurveGeometry が追加されました。

    曲線パイプと圧力管を作成する 2 つの新しい方法が追加されました。

    • PipeNetwork.AddCurvePipe (PipeCurveGeometry)
    • PressurePipeNetwork.AddCurvePipe (PipeCurveGeometry)
  • 構造物から流入集水域を取得するための API サポートが追加されました。

    追加された API:

    • Structure.GetConnectedCatchmentIds();
    • Structure.CatchmentsArea (get/set)
    • Structure.CatchmentsTimeOfConcentration (get/set)
    • Structure.CatchmentsRunoffCoefficient (get/set)

    修正された API:

    • Catchment.ReferencePipeNetworkStructureId によって Object.Null の設定がサポートされるようになりました。
  • 集水流路および集水流セグメントのデータを作成、削除、修正、読み込むための API サポートが追加されました。

    集水流路のプロパティとメソッドが追加されました。

    • FlowPath.GetPath()
    • FlowPath.SetPath()
    • FlowPath.SetPathFromSurface()
    • FlowPath.Clear()
    • FlowPath.AddSegment()
    • FlowPath.RemoveSegment()

    集水域流路セグメントのプロパティとメソッドが追加されました。

    • FlowSegment.Index (get)
    • FlowSegment.FlowType (get)
    • FlowSegment.SetFlowType()
    • FlowSegment.Length (get)
    • FlowSegment.Slope (get/set)
    • FlowSegment.Draulin2yr24hr (get/set)
    • FlowSegment.SurfaceType (get/set)
    • FlowSegment.ManningRoughness (get/set)
    • FlowSegment.CrossSectionArea (get/set)
    • FlowSegment.WettedPerimeter (get/set)
    • FlowSegment.Velocity (get)
    • FlowSegment.TravelTime (get)
    • FlowSegment.IsTravelTimeCalculated (get)

    次のプロパティとメソッドは廃止予定です。

    • Catchment.GetFlowPath()
    • Catchment.SetFlowPath()
  • 次を含む CatchmentGroup を管理する CatchmentGroupCollection が追加されました。
    • CatchmentGroupCollection.Count
    • CatchmentGroupCollection[index]
    • CatchmentGroupCollection[name]
    • CatchmentGroupCollection.Remove
    • CatchmentGroupCollection.ForceRemove
    現在のデータベース/ドキュメントで CatchmentGroupCollection を取得するためのメソッドが追加されました。
    • Autodesk.Civil.ApplicationServices.CivilDocument.GetCatchmentGroups()
    • Autodesk.AutoCAD.DatabaseServices.Database.GetCivilCatchmentGroups()
  • Catchment.PreferencePipeNetworkId が読み取り専用としてマークされ、プロパティ セットの優先順位が下げられます。
  • 参照サーフェスは必要ないため、Catchment.ReferenccSurfaceId が参照サーフェスとして Object.Null を受け入れるようになりました。
  • TR-55 TOC 法に 6 つの流れセグメントのプロパティが追加されました。
    • Catchment.SheetFlowSegments
    • Catchment.SheetFlowTravelTime
    • Catchment.ShallowFlowSegments
    • Catchment.ShallowFlowTravelTime
    • Catchment.ChannelFlowSegments
    • Catchment.ChannelFlowTravelTime
  • CatchmentGroup.MoveCatchment が追加されました。
  • 構造物との間で圧力管を接続または切断する API が追加されました。

    圧力管:

    • ConnectToStructure()
    • DisconnectFromStructure()
    • GetConnectedStructureIdAt()

    構造物:

    • GetConnectedPressurePipeIds()
  • Subassembly.Version でアクセスできるプロパティとして、サブアセンブリに新しい .Net API が追加されました。これは、特定のサブアセンブリ オブジェクトのバージョン情報を文字列として返します。バージョン情報のない古いサブアセンブリの場合は、空の文字列 "" が返されます。

2023 の新機能

コリドー ソリッド
  • ユーザがコリドー ソリッドの GUID から適用されたサブアセンブリに戻ることができる API が追加されました。
    • OffsetBaselineCollection[System::Guid offsetGUID]: GUID によって OffsetBaselineCollection から OffsetBaseline を取得します
    • OffsetBaseline.OffsetGUID: OffsetBaseline の GUID を取得します
    • BaselineRegionCollection[System::Guid regionGUID]: GUID によって BaselineRegionCollection から BaselineRegion を取得します
    • BaselineRegion.RegionGUID: BaselineRegion の GUID を取得します

COM の変更点

2023.2 の新機能

複数の境界のすべてのポイントを取得するために AeccXCorridorSurfaceBaseMask::GetPolygonPoints() が更新されました。

2023 の新機能

COM API を使用している場合、オブジェクトのバージョンを(Autodesk Civil 3D 2022 で使用されていた 13.4 から) 13.5 に更新する必要があります。公開されているオブジェクトとインタフェースは変わりませんが、既定で C:\Program Files\Common Files\Autodesk Shared\Civil Engineering 135 にインストールされている新しいライブラリを参照する必要があります。