最小二乗解析を使用すると、測量ネットワークに調整を加えることができます。
測量士の基本的な仕事は、測定(観測)を行ってポイントの相対位置を調べることです。このとき、多くの測量士は、測定プロセス中に発生する大きなエラーを排除するために、必要最小限の回数を超えて測定を行います。その結果、測定が冗長になり、ランダム測定エラーが発生し、幾何学的に過剰に定義されたモデルが作成されます。この状態を、過剰制約の問題とも呼びます。
誤差(測定した観測値と調整した観測値の差)の二乗の合計が最小になるように各観測を同時に調整することによって、各観測の最も可能性の高い値を計算できます。これが、「最小二乗法」という用語の元の意味です。
Autodesk Civil 3D の最小二乗法コマンドを使用すると、最小二乗法による解析によって測量を調整できます。トラバースのループと、距離と角度の測定値のネットワークは、観測計算式によって評価されます。