ヘッド アップ ディスプレイについて

ヘッド アップ ディスプレイ(HUD)には、各アームに関する重要な設計値が表示されます。

既定では、これらの値は各アームに近い場所に表示されますが、必要に応じて、1 つのテーブルに表示することもできます。

各 HUD には 2 つのグリップがあります。左下のグリップを使用すると HUD を移動することができ、右上のグリップを使用すると HUD のサイズを変更することができます(通常サイズの 5 倍まで拡大できます)。 ラウンド アバウト交差点の近くに HUD を配置した場合、画面を見やすくするため、引出線が指定されている場合であっても、引出線は表示されません。

フレームの色、線のスタイルと太さは、HUD スタイルを使用して変更することができます。

設計半径と設計速度

内容を理解しやすくするため、データは色分けされて表示されます。 Autodesk Civil 3D 2023 によって計算される重要な設計半径と設計速度は、標準で指定されている制限値以内であれば緑で表示され、制限値の範囲外である場合は赤で表示されます。 警告のパーセンテージが定義されている場合、設計半径と設計速度が制限値に近づくと、黄色で表示されることもあります。

R1 から R3 と、それに対応する V1 から V3 は、通過パスに関連しています。これは、ラウンドアバウト交差点を通過する直線のパスです。 こうしたパスがない場合、これらの値は「該当なし」 と表示されます。 同様に、R4 と R5 (V4 と V5)は、それぞれ 90 度と 270 度のターンに関連しています。いずれかのターンが存在しない場合は、この値も「該当なし」 と表示されます。

R1 から R5 は、スムージングされた最速のパス線に基づいています。 ただし、最速パスの線形を一貫して作成するのは難しいため、簡単に反復できる構築線を使用してパスを計算するのが一般的な方法です。 そのため、[R1 最大]とそれに対応する[V1 最大]は、進入道路の開始点におけるオフセット線形と環道スペース内のオフセット円に対して接線方向に適合する最大の半径円弧に基づいています。 したがって、半径を小さくすると、流入速度の推定値が高くなります。

注: 特定の状況では、R1 が[R1 最大]を超える場合があります。 これは、これら 2 つの値の計測方法が大きく異なっているためです。また、全体的に大きな半径が流入パスに存在する場合でも、譲れ線付近の半径はそれよりもずっと小さくなることがあります。

ARCADY 値

ARCADY から渡されたデータは、対応する ARCADY データファイルで指定された色と単位で表示されます。

その他の値

HUD の解析入力値や、外縁直径などのジオメトリ データを表示することもできます。 これらの値は数値として表示され、色分けはされません。