線形は、1 つのオブジェクトとして表示される線分、曲線、および緩和曲線の組合せとして作成されます。
線形オブジェクトを使用すると、道路の中心線やパイプ ネットワークなどの作図基線を表現することができます。道路や線路、サイトを設計する際、まず最初に行うのが平面線形の作成と定義です。 線形ジオメトリをポリラインとして描画し、そのジオメトリから名前の付いた線形を作成することができます。線形オブジェクトの作成に[線形レイアウト ツール]を使用すると、より高度な制御が可能になります。グリップまたは[線形レイアウト ツール]ツールバーのコマンドを使用して線形を編集することも可能です。この場合、線形コンポーネント間の関係は自動的に保持されます。
線形は、独立したオブジェクトにも、縦断、横断、およびコリドーの親オブジェクトにもなります。線形を編集すると、その変更内容は他の関連するオブジェクトに自動的に反映されます。
線形を作成するときに、中心線、オフセット、交差点巻き込み部、軌道、またはその他タイプを割り当てます。これらの線形のタイプを使用して、線形の機能に基づく分類をすることができます。道路の中心線には中心線タイプを、線路には軌道タイプを、公共施設の配管などその他の用途にはその他タイプを、それぞれ選択します。これらのタイプの線形は、独立したオブジェクトです。
オフセット線形 および 交差点巻き込み部の線形は独立した状態にもなりますが、しばしば他の線形に動的にリンクされます。オフセット タイプおよび交差点巻き込み部タイプの線形はどちらも、交点のコンポーネントとして自動的に作成されるようにすることができます。オフセット タイプの線形は、拡幅区間にも使用できます。
線形が作成された後に、曲線の周囲のコリドーの動作を計算することができます。中心線に沿って横断勾配摺り付け、オフセット、 交差点巻き込み部線形を計算したり、軌道線形に沿ってカントを計算することができます。
[プロスペクター]タブの[線形]コレクションまたは[サイト]コレクションには、線形のリストが表示されます。これらのコレクションでは、線形プロパティの変更、レポートの生成および LandXML の書き出しを行うことができます。
サイト内に線形が存在する場合、そのジオメトリと、区画や計画線などそれ以外のオブジェクトのジオメトリは相互作用します。たとえば、サイト内にある区画は、線形と交差することにより分割されます。また区画線や計画線が線形と交差する場合、その交点の標高は同じと見なされます。標高を設定するオブジェクトは、その種類によらず最後に編集されたオブジェクトです。線形が、サイト内に存在する他のオブジェクトと相互作用しないようにするには、サイト プロパティを<なし>に設定するか、またはその線形を別のサイトへ移動します。詳細は、「概要 - 線形とサイトの相互作用」を参照してください。
線形コンポーネントおよびラベルの外観は、スタイルを使用してコントロールします。プロジェクトの各フェーズで、特定のスタイルを作成して使用することができます。線形を作成する場合、線形オブジェクト用のスタイルと線形ラベル用のスタイルを指定します。[線形ラベル]ダイアログ ボックスでは、線形ラベルのスタイルのグループを作成し、これらのラベルを他の線形で使用するラベル セットとして保存することができます。
ブレーキ測点を使用すると、線形のジオメトリを物理的に変更せずに、どの地点でも測点距離の参照を変更することができます。
線形ライン、線形曲線、線形緩和曲線
線形ラベルの例