横断オブジェクトを使用すると、線形を横切る横断抽出ラインに沿って、サーフェス、コリドー モデル、およびパイプ ネットワークを調べることができます。Autodesk Civil 3D では、それぞれの横断がオブジェクトです。
横断とは、横断抽出ラインの標高データが含まれるオブジェクトです。横断抽出ラインによって定義された垂直平面と交差するそれぞれのサーフェス、コリドー モデル、またはパイプ ネットワークが、横断オブジェクトになります。
横断抽出ラインは、指定した左右の距離まで線形を横切ります。通常、横断抽出ラインは、平面線形に沿って指定された測点に作成されます。
線形に沿って横断抽出ラインを作成すると、現況サーフェスまたは計画サーフェス、コリドー モデル、またはパイプ ネットワークの指定されたセットに対する横断オブジェクトも作成されます。それぞれの横断抽出ラインの既定のスタイルと横断抽出オブジェクトは、横断抽出ライン グループで指定されます。横断抽出ラインが作成された後に、その他の横断抽出オブジェクトが横断抽出ライン グループに追加されることがあります。図面に横断をプロットするには、個別の横断ビューを作成するか、複数の横断ビューを作成します。
横断抽出ライン ジオメトリはサーフェスを抽出して横断オブジェクトを作成する場所をコントロールするので、横断抽出ラインは横断オブジェクトの親です。
次の図は、横断抽出ラインを示しています。
図面に横断を表示するには、横断ビューを作成します。ユーザは 1 つまたは複数の横断ビューを横断抽出ラインに沿って作成し、その場所で線形を横切る横断オブジェクトをグラフィカルに表示します。つまり、横断および横断ビューは横断抽出ラインの子です。それぞれの横断抽出ラインは横断抽出ライン グループに関連付けられており、さらに横断抽出ライン グループは線形に関連付けられています。
次の図は、横断ビューを示しています。
横断ビュー オブジェクトは、平面線形に沿って任意の測点ごとに、横断抽出ラインの横断データ(現況地盤および計画(設計)地盤)を表示します。横断ビューには、サーフェス(TIN またはコリドー)、コリドー(指定した測点のアセンブリ)、またはパイプ ネットワークから作成した横断が表示されます。上または下に帯(データ バンド)を表示することもできます。
横断ビューは縦断ビューによく似ており、基本的には、横断ビュー スタイルでコントロールできる特性を備えたグリッドつまりグラフです。横断抽出ラインに関連付けられた横断ビューは、[ツールスペース]の[プロスペクター]ツリーで、対応する横断抽出ラインの下に格納されます。個々の横断ビューは、[ツールスペース]のアイテム ビューから使用できます。図面の横断抽出ラインを削除すると、その横断抽出ラインの下にある横断ビューも削除されます。
横断ビューには、横断で表示したい図面内の他のオブジェクトを投影することもできます。
線形や縦断と同様に、横断でもラベル セットを使用できます。ラベル セットを使うと、さまざまなタイプのラベルを保存し自由に適用することが可能になります。
サーフェスが横断に含まれている場合、横断は次のコンポーネントで定義されます。
たとえば、横断が TIN サーフェスから抽出された場合、勾配変化点は横断抽出ライン(によって定義された垂直平面)が TIN エッジと交差する場所で抽出されます。この 2 つの線分セグメント間の標高は直線的に補間され、直線と結合されます(これらの 2 点間の横断抽出ラインも直線であると仮定されます)。
コリドーが横断に含まれている場合、コリドーは、コリドー アセンブリおよびサブアセンブリによって形成される閉じたシェイプと複数のレイヤによって表現されます。 詳細は、「概要 - コリドー横断」を参照してください。
パイプ ネットワークが横断に含まれている場合、ネットワーク パーツは、パイプ スタイルおよび構造物スタイルで指定されているように表示されます。