概要 - 図面および図面テンプレート

Autodesk Civil 3D オブジェクトは、既定では図面に保存されます。

[プロスペクター]ツリーにアクティブな図面だけを表示するか、開いている図面すべてを表示するかをコントロールするには、[プロスペクター]タブの最上部にあるドロップダウン リストを使用します。

注: マルチユーザ環境で作業する場合、または異なる図面に異なるオブジェクトを配置して図面を管理する場合は、「概要 - プロジェクト管理」を参照してください。

図面、スタイル、およびテンプレートのベスト プラクティス

図面テンプレート

労力を節約し、複数の図面で統一性を保つには、図面テンプレートを使用します。

テンプレート ファイルを使用して、新しい Autodesk Civil 3D 図面を開始します。Autodesk Civil 3D の図面テンプレートには、AutoCAD の設定やレイヤなどの標準の AutoCAD 情報と、線分や文字などの AutoCAD オブジェクトを含めることができます。さらに、[設定]ツリー(Autodesk Civil 3D の設定、スタイル、ラベル スタイル、テーブル、注釈キー、ポイントの読み込み形式と書き出し形式が含まれます)または[プロスペクター]ツリー(ポイント グループなど、任意の Autodesk Civil 3D オブジェクトが含まれます)に表示される Autodesk Civil 3D の図面情報を含めることもできます。

テンプレートは、[プロスペクター]ツリーで[マスター ビュー]を選択すると、[図面テンプレート]コレクションの下の階層に表示されます。

[オプション]ダイアログ ボックスの[ファイル]タブにある[図面テンプレート ファイルの場所]パスで、Autodesk Civil 3D のテンプレートを格納する場所を指定します。

ヒント: 1 つ以上の参照テンプレートを図面にアタッチして、スタイルを最新の状態に保つことができます。詳細については、「概要 - 参照テンプレートを使用してスタイル定義を管理する」を参照してください。

テンプレートのオブジェクトおよびラベル スタイル

スタイルを設計する際は、プロジェクトの段階ごとに必要とされる情報を反映することに留意します。

たとえば、設計フェーズではオブジェクトのスタイルを、オブジェクトを最終的に表示する段階では別のスタイルを作成します。また、図面のユーザごとにスタイルを作成し、各ユーザ タイプのニーズに即したデータを示す、オブジェクトの詳細情報やラベルを表示するようにします。

ラベル スタイルは、図面設定やフィーチャ設定と同様に、トップダウン方式で開発する必要があるテンプレート アイテムです。図面レベルで、[ラベル スタイルの既定値を編集]をクリックします。 この場合、曲線周辺の文字のフォント、文字サイズ、ラベルの動作などのグローバルな標準を設定できます。オブジェクト スタイルと同様に、ラベル スタイルの既定値を設定した後は、フィーチャ レベルの設定を確認して、必要な優先を適用することができます。

図面テンプレートには、プロジェクトのスタイルの完全なセットを含めるのが理想です。しかし、一般的には、ここまで完成度を高めるには時間がかかります。このプロセスを円滑に進めるために、サーフェス、線形などのオブジェクト タイプを 1 つまたは複数含むデモ図面を作成します。また、AutoCAD Civil 3D 付属の Autodesk Civil 3D を使用することもできます。既定のインストール後、このファイルは C:\Program Files\AutoCAD 2023\C3D\Help\Civil Best Practices Guide で見つけることができます。この図面は、スタイルを表示したり開発するための実験用の図面として使用します。スタイルを設計する際は、プロジェクトの段階ごとに必要とされる情報を反映することに留意します。たとえば、設計フェーズではオブジェクトのスタイルを、オブジェクトを最終的に表示する段階では別のスタイルを作成します。また、図面のユーザごとにスタイルを作成し、各ユーザ タイプのニーズに即したデータを示す、オブジェクトの詳細情報やラベルを表示するようにします。

ヒント: 1 つ以上の参照テンプレートを図面にアタッチして、スタイルを最新の状態に保つことができます。詳細については、「概要 - 参照テンプレートを使用してスタイル定義を管理する」を参照してください。

同梱のテンプレート

製品には Autodesk Civil 3D 図面テンプレートが含まれています。

Autodesk Civil 3D 図面テンプレートは、米国の National CAD Standard® に基づいています。次のテンプレートが含まれています。

これらのテンプレートにはスタイルおよび設定の拡張セットが設定されています。

注: [Standard]という基本スタイルは、Autodesk Civil 3D に対応していない図面テンプレート(acad.dwt など)に新しい図面を配置する場合に、既定により新しい図面内に作成されます。

アプリケーション メニューの[新規作成]コマンドを使用して、新しい図面を作成する際は、使用するテンプレートを選択できます。

クイック アクセス ツールバーで QNEW[クイック新規作成]コマンドを実行すると、AutoCAD の[オプション]ダイアログ ボックスで指定したテンプレートが自動的に使用されます。詳細については、『AutoCAD ヘルプ』を参照してください。

平面図作成用の図面テンプレート

平面図作成ツール用の図面テンプレートは、平面図作成フォルダにあります。

テンプレートのレイヤ標準

事前設定のレイヤ、およびこれらのレイヤをオブジェクトの作成時に参照するスタイルを図面テンプレートに含めると、図面でのレイヤの使用に関する標準の維持が容易になります。

統一性を強化するために、テンプレートを AutoCAD の標準仕様ファイル(.dws 形式)として保存してください。次に、テンプレートで STANDARDS[標準仕様を設定]コマンドを入力し、[標準仕様を環境設定]ダイアログ ボックスで、標準仕様ファイルとテンプレートとのリンクを設定します。標準を適用する場合は、[設定]ボタンをクリックし、標準違反の通知を有効にするか、標準違反よりも優先する設定をします。標準仕様ファイルの使用方法の詳細については、『AutoCAD ヘルプ』を参照してください。

図面テンプレートレイヤの命名規則

Autodesk Civil 3D 2023 のテンプレートで作成されたレイヤは、National CAD Standards (NCS)ルールに準拠しています。National CAD Standard で規定されているレイヤ設定の詳細については、http://www.nationalcadstandard.org を参照してください。

レイヤは NCS 標準に従い次のとおり命名されます。各要素はダッシュで区切られます。

<領域識別子> - <大分類のグループ名> - <詳細分類のグループ名> - <ステータス>

たとえば、C-TOPO-MINR-N はCivil - 地形要素 - 主曲線 - 新規を意味します。