[変換]タブ([図面設定]ダイアログ ボックス)

このタブでは、[単位と測地座標系]タブで指定された座標系をローカルの仕様に変換します。

[測地座標系の注釈]

[単位と測地座標系]タブで選択された測地座標系の注釈を表示します。

[変換設定を適用]

測地座標系変換の設定を適用するかどうか指定します。このチェック ボックスをオンにすると、このダイアログ ボックスでのすべての設定内容が有効になります。[単位と測地座標系]タブで測地座標系が指定されていな場合は、このチェック ボックスをオンにできません。

[基準面への投影補正を行う]

計測した水平距離を平均海面での距離(測地学的距離という)に変換するための、データ調査のために曲率修正の設定を適用するかを指定します。

[標高]

平均海面に対するプロジェクト サイトの平均標高の値を指定します。

[球体半径]

座標系に使用する球体の球体半径を表示します。この値は、海面での地球の形状に近い球体の半径を表し、およそ 6,370 km です。このボックスに表示された値は、現在の測地座標系の準拠楕円体から導出されます。

[グリッド尺度係数]

[計算]

尺度係数のタイプを指定します。

  • [固定]: 測地座標系内のすべてのポイントに 1.00 を使用します。
  • [ユーザ定義]: 独自の尺度係数を指定できます。たとえば、測量のポイントの平均尺度係数を入力します。この値は測地座標系内のすべてのポイントまたは位置に対して使用される固定値です。
  • [参照点]: 測地座標系内のすべてのポイントに、グリッド尺度係数として特定の参照点の尺度係数を使用します。
  • [プリズモイダル公式]: プリズモイダル公式を使用してグリッド尺度係数を計算します。すべてのポイントには異なる尺度係数があるという事実を把握しているので、この手法が推奨されます。次の式を使用してプリズモイダル尺度係数を計算します。

    各変数の意味は次のとおりです。

    • Keff: グリッド尺度係数
    • Kref: 参照ポイントの尺度係数
    • Kpt: 現在のポイントの尺度係数
    • Kmid: 参照ポイントと現在のポイントの中間ポイントの尺度係数

    測地座標系内の各ポイントまたは位置に対して異なる値が使用されます。

[尺度係数]

グリッド尺度係数を指定します。[計算]に[ユーザ定義]を選択している場合にのみ使用可能です。

[参照ポイント]

変換の参照ポイントを指定する場合、ここを使用します。参照ポイントには、測量で使用されたベンチマークを指定することもできます。ポイントのローカル座標と測地座標の両方がわかっている場合は、そのポイントを指定してもかまいません。

[図面内でポイントを選択]

クリックして、画面から参照ポイントを選択します。

[ポイント番号][ローカル北座標][ローカル東座標][測地北座標][測地東座標]

ポイント番号、ローカル北座標、ローカル東座標、測地北座標、測地東座標の各値から、参照ポイントを指定します。

[回転ポイント]

回転ポイントを指定するか、グリッドの回転角度を適用する 2 つの方法のどちらかを使用して、参照ポイントの回転を指定するには、ここを使用します。

[図面内でポイントを選択]

クリックして画面上で回転ポイントを選択し、ローカルの北座標、東座標を設定します。

[ポイント番号][ローカル北座標][ローカル東座標][測地北座標][測地東座標]

ポイント番号、ローカル北座標、ローカル東座標、測地北座標、測地東座標の各値から、回転ポイントを指定します。

[グリッドの回転角度を指定]

クリックして、回転ポイントを使用する代わりに、測地北座標と測地方位角の回転角度を適用します。

[北方向]

回転角度の北を指定します。角度を入力するか、 をクリックして図面上のポイントまたは線分を選択します。

測地北座標に対する回転は、ローカル座標系の北子午線と、現在の測地座標系の測地北座標の子午線との間の差です。真北を使用している場合、この値は収束角と同じにすることができます。磁北を使用している場合、この値は、偏角と収束角から導出できます。

[方位角]

方位角の方向を指定します。角度を入力するか、 をクリックして図面上のポイントまたは線分を選択します。

測地方位角は、図面の北と、参照グリッドにより定義され、回転グリッドが指しているラインとの間の角度です。