サブアセンブリは、コリドー横断で使用されるコンポーネントのジオメトリを定義する Autodesk Civil 3D 図面オブジェクト(AECCSubassembly)です。
サブアセンブリ オブジェクトをアセンブリ オブジェクトに追加して横断を作成します。Autodesk Civil 3D には、車線、縁石、法面、排水溝などのコンポーネントに対してあらかじめ構成されたサブアセンブリが提供されており、ツール パレットおよびツール カタログから使用できます。これらのサブアセンブリは、ポイント、リンク、およびシェイプとして参照される選択的に閉じた領域の集合で定義されます。
各サブアセンブリには定義済みの横断があります。また、一部のサブアセンブリは、その位置が自動的に反映されます。たとえば、道路車線の勾配は、横断勾配摺り付けの適用に応じて変化します。また、法面の場合は、既存のサーフェスの相対標高に応じて、切土法面または盛土法面のいずれかが作成されます。車線の幅や縁石の高さなど、サブアセンブリの寸法はプロパティとして保存されます。
サブアセンブリの定義では、ポイント、リンク、およびシェイプ コードを参照します。ポイントはサブアセンブリの頂点です。隣接するアセンブリのアタッチメント ポイントである場合もあります。リンクは、ポイント間の線分または曲線です。シェイプは、サブアセンブリの横断シェイプを表す 2 次元ポリゴンです。次に、基本街渠サブアセンブリのコーディング図を示します。
Autodesk Civil 3D とともに提供されるサブアセンブリには、インテリジェントな動作が備わっています。サブアセンブリは、横断勾配摺り付け、切土や盛土などの条件に自動的に適応することができます。たとえば、法面サブアセンブリには、コリドーに沿った切土の深さによって自動的に変わる可変勾配があります。一定の深さを超える盛土条件では、路肩はガードレールあるいはバリアを含めるために自動的に広くなります。
使用するサブアセンブリの種類を決定したら、それらが Autodesk Civil 3D のツール パレットから、またはコンテンツ ブラウザで利用可能なツール カタログから使用できるかどうかを確認します。
既成のサブアセンブリ以外にも、Autodesk Civil 3D では、ポリラインからカスタム サブアセンブリ オブジェクトを作成することができます。この場合、アセンブリ内およびコリドー作成プロセスでのサブアセンブリの動作を指定する必要があります。.NET 言語( 『Autodesk Civil 3D 開発者用ガイド』)または Subassembly Composer を使用してサブアセンブリを設計することもできます。
レイアウトとモデリング モード
コリドーにまだ適用されていないサブアセンブリは、レイアウト モードであると見なされます。コリドーの作成後、コリドー モデルに含まれたサブアセンブリはすべてモデリング モードであると見なされます。
条件付きサブアセンブリ
条件付きサブアセンブリと呼ばれる特別なタイプのサブアセンブリを使用できます。条件付きサブアセンブリは、特定の条件が満たされている場合に、指定した他のサブアセンブリを自動的に挿入します。
たとえば、条件付きコリドー アセンブリに 2 つの[条件付き切土または盛土]サブアセンブリを含めることができます。最初の[条件付き切土または盛土]サブアセンブリは、切土条件が存在する場合に排水溝サブアセンブリを適用するよう設定できます。2 番目の[条件付き切土または盛土]サブアセンブリは、盛土条件が存在する場合にガードレール、路肩、およびサーフェスへの法面展開を適用するよう設定できます。条件付きサブアセンブリを使用すると、維持が必要なコリドー リージョン数とアセンブリ数を減らすことができます。
1 つまたは複数の条件付きサブアセンブリを含むアセンブリは、条件付きアセンブリと呼ばれる場合があります。