印刷スタイル テーブルで色、濃淡度、グレースケール、ディザを設定する

色、濃淡度、グレースケール、ディザなどのプロパティは、印刷スタイルを使用して割り当てることができます。

印刷スタイルの色を割り当てる

印刷スタイルの色の既定は、[オブジェクトの色を使用]に設定されています。この設定では、オブジェクトの画層が保持されるか、または個別に色が設定されます。印刷スタイルの色を割り当てると、印刷時に、その色がオブジェクトの色を優先します。 255 色の ACI のいずれかの色、True Color、またはカラー ブックの色を指定できます。True Color の印刷スタイルを印刷する場合は、プロッタを True Color 用に環境設定しておく必要があります。

注: AutoCAD 2000 以降で保存された印刷スタイル テーブルを使用する場合、True Color の値は現在のバージョンのパレットの最も近い値に変換されます。

濃淡度を使用する

色の濃さの設定を選択し、印刷中に使用されるインク量を決定します。設定可能な値は 0 から 100 までの数値です。0 を選択すると、白くなります。100 を指定すると、その色が最も鮮やかに印刷されます。濃淡度は、プロッタが色またはグレースケールを印刷するように設定されている場合にのみ有効です。ディザリングも設定されていなければなりません。

ディザリングを使用する

ディザリングを使用すると、ドット パターンで色を近似させることで、実際よりも多くの色で印刷している印象を与えることができます。プロッタにディザリングがサポートされていない場合、ディザリング設定は無視されます。

ディザリングをオフにする一般的な理由は、細いベクトルにディザリングを使用すると線分が正しく印刷されない場合があり、またくすんだ色を鮮明に印刷できるためです。ディザリングをオフにすると、色は最も近い色に割り当てられ、印刷時に使用される色数が少なくなります。グレースケールへの変換は、オブジェクトの色を使用する場合も、印刷スタイルの色を割り当てる場合も使用できます。

注: ディザリングを使用すると、重ね書きコントロールが無効になります。

グレースケールに変換する

[グレー スケールに変換]をオンにすると、プロッタでグレー スケールがサポートされている場合、オブジェクトの色がグレー スケールに変換されます。 黄色などの明るい色は、明るいグレー値で印刷されます。暗い色は、暗いグレー値で印刷されます。[グレー スケールに変換]をオフにすると、オブジェクトの色に RGB 値が使用されます。グレースケールへの変換は、オブジェクトの色を使用する場合も、印刷スタイルの色を割り当てる場合も適用できます。

操作方法

印刷スタイルの色を割り当てるには

  1. [ホーム]タブ [出力]パネル [印刷]をクリックします。
  2. [印刷]ダイアログ ボックスの[印刷スタイル テーブル]領域で、ドロップダウン リストをクリックし、編集する印刷スタイル テーブルを選択します。 [編集]ボタンをクリックします。
  3. [印刷スタイル テーブル エディタ]の[テーブル表示]タブで、変更する印刷スタイルの[色]フィールドをクリックします。
  4. [色]ドロップダウン リストから、使用する色を選択するか、[色選択]を選択して[色選択]ダイアログ ボックスを表示し、次のいずれかの操作を行います。
    • [インデックス カラー]タブで、色をクリックするか、ACI 色番号(1 ~ 255)または名前を[色]ボックスに入力します。[OK]をクリックします。
    • [True Color]タブで、[カラー モデル]ドロップダウン リストから[HSL]を選択します。[色]ボックスに色の値を入力するか、[色合い]、[鮮やかさ]、[明るさ]の各ボックスに値を指定します。[OK]をクリックします。
    • [カラー ブック]タブで、[カラー ブック]リスト ボックスから色を選択します(上下の矢印を使用して、次にカラー チップ上でクリックします)。[OK]をクリックします。

濃淡度を使用するには

  1. [ホーム]タブ [出力]パネル [印刷]をクリックします。
  2. [印刷]ダイアログ ボックスの[印刷スタイル テーブル]領域で、ドロップダウン リストをクリックし、編集する印刷スタイル テーブルを選択します。 [編集]ボタンをクリックします。
  3. [印刷スタイル テーブル エディタ]の[フォーム表示]タブで、変更する印刷スタイルを選択します。
  4. [濃淡度]ボックスに、1 ~ 100 の範囲で色の濃さの値を入力します。
  5. 終了したら、[保存して閉じる]をクリックします。

    [印刷スタイル テーブル エディタ]では、複数の印刷スタイルのプロパティを編集できます。

    注: 濃淡度の一般的な使用法は、各スタイルの印刷色を黒に設定して、濃淡度を黒の割合にすることです。

ディザリングを有効または無効にするには

  1. [ホーム]タブ [出力]パネル [印刷]をクリックします。
  2. [印刷]ダイアログ ボックスの[印刷スタイル テーブル]領域で、ドロップダウン リストをクリックし、編集する印刷スタイル テーブルを選択します。 [編集]ボタンをクリックします。
  3. [印刷スタイル テーブル エディタ]の[フォーム表示]タブで、変更する印刷スタイルを選択してから、[ディザ]を選択します。
  4. [オン]または[オフ]を選択します。
  5. 終了したら、[保存して閉じる]をクリックします。

    [印刷スタイル テーブル エディタ]では、複数の印刷スタイルのプロパティを編集できます。

グレースケールへの変換を有効または無効にするには

  1. [ホーム]タブ [出力]パネル [印刷]をクリックします。
  2. [印刷]ダイアログ ボックスの[印刷スタイル テーブル]領域で、ドロップダウン リストをクリックし、編集する印刷スタイル テーブルを選択します。 [編集]ボタンをクリックします。
  3. [印刷スタイル テーブル エディタ]の[フォーム表示]タブで、変更する印刷スタイルを選択してから、[グレースケール]を選択します。
  4. [オン]または[オフ]を選択します。
  5. 終了したら、[保存して閉じる]をクリックします。

    [印刷スタイル テーブル エディタ]では、複数の印刷スタイルのプロパティを編集できます。