従来のツールパスと NT ツールパスとの相違点

下孔の相違点

従来のツールパスと NT ツールパスでは、下孔 工程の作用に違いがあります。

ステップオーバーの相違点

NT ツールパスの フィーチャー プロパティ ダイアログの ステップ タブでは、使用できるオプションに違いがあります。

NT ツールパスには、2 つの ランプ タイプ があります。

NT ツールパスでは、リードインリードアウト を別々に設定することができます。

NT ツールパスには、外側からアプローチ オプションがあります。このオプションは、工具がストックからプランジ オフする際に、わずかなリードインを追加します。選択すると、リードイン オプションは無効になります。オプションを選択解除して、直線や円弧のリードインを追加したり、ツールパスの延長距離を設定したりします。

注: NT ツールパスの 角度 プロパティでは、正の角度のみが有効です。ツールパスに相対する方向は、自動的に決定されます。

ポケット フィーチャー

ポケット フィーチャーでは、ツールパスは単純に直線をたどるのではなく、オフセットに沿って溝を加工します。従来のツールパスと比較して、プランジの回数が少なくなっています。

従来のツールパス:

NT ツールパス:

ボス フィーチャー

ボス フィーチャーでは、ストックのエッジでの、ツールパスのリトラクトとプランジの回数が大幅に減っています。

従来のツールパス:

NT ツールパス:

その他の相違点

NT ツールパスの フライス加工 タブには、ボスのステップオーバーでのリトラクトとプランジを制御するための ステップオーバー早送り距離 プロパティがあります。これは絶対距離であり、従来のツールパスで使用されていた 最小早送り距離 % プロパティと置き換わります。

ポイント分布 ダイアログを使用して、NC プログラム内での、ツールパスのポイントの処理方法を制御することができます。2.5D フィーチャーでは、このダイアログは NT ツールパスのみで利用することができます。

NT ツールパスを 工具最小リトラクト オプションとともに使用することで、従来のツールパスよりも良好な結果を得ることができます。