ガウジ回避のための傾斜軸

FeatureCAM4 軸 タブ、または、5 軸 タブのこのセクションを使用して工具軸を自動的に傾け、工具アセンブリのシャンクやホルダーと、モデルとの干渉を回避するように設定します。

傾斜なし - デフォルト設定です。ホルダーとシャンクはガウジ チェックされません。

リーン - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具を元の軸から リーン 方向に傾けます。

リード - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具を元の軸から リード 方向に傾けます。

リード優先後リーン - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具を元の軸から リード 方向に傾けます。リード 方向に工具を傾けても干渉が回避できない場合、干渉しなくなるまで、工具を リーン 方向に傾けます。

リーン優先後リード - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具を元の軸から リーン 方向に傾けます。リーン 方向に工具を傾けても干渉が回避できない場合、干渉しなくなるまで、工具を リード 方向に傾けます。

ポイントへ - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具先端は指定のポイントを向く ポイントへの工具軸 となります。

ポイントから - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具先端は指定のポイントの反対を向く ポイントからの工具軸 となります。

サーフェス法線方向へ - 干渉が検出された場合、干渉しなくなるまで、工具軸を元の軸から サーフェス法線 方向に移動します。

次の例では、X 軸平行加工パスのステップ上での ガウジ回避 の効果を示しています。通常の単純な平行加工パスでは、ステップを上、または、下に移動する際にシャンクが干渉してしまいます。

干渉回避の 1 つめの方法は、工具長を長くすることです。2 つめの方法は、ツールパス ストラテジーの変更です。3 つめの方法は、ガウジ回避 の使用です。この例での最初の 工具軸 は、垂直 です。ガウジ回避のための傾斜軸リード を選択します。

新規平行パスを作成します。ツールパスは、工具ホルダーとの干渉を避けるため急傾斜部で傾きます。

しかし、工具ホルダーとの干渉がない平坦部では、ツールパスは 3 軸のままとなります。

工具は、可能な限り、元の 工具軸定義 をツールパスに使用するようにします。これができない場合、工具軸は、工具アセンブリの干渉がなくなるまで ガウジ回避のための傾斜軸 で指定した方向に変化します。

リード優先後リーン

次の例では、同時 5 軸でモデルを加工しています。

傾斜軸リーン を選択しても、コーナー にツールパスは作成されません。

固定カーブから (多軸 セクション)を選択しても、ツールパスは不完全です。

- ツールパスを生成するのに使用されたカーブ

- 不完全なツールパス

これに対処するには、各ポケットにカーブを作成して、ポケットごとのツールパスを生成します。

傾斜軸リード優先後リーン を選択すると、単一のツールパスで理想的な結果が得られ、追加の図形データを作成する必要もありません。