グループ は、フィーチャーをまとめるだけでなく、加工順序の制御にも大きく影響します。
グループの作成時、フィーチャー グループ プロパティ ダイアログ、寸法 タブの 順序 を選択して、グループ内のオブジェクトの加工順序を指定します。孔フィーチャーとポケット フィーチャーのグループを作成して「順序」を選択すると、加工順序は次のようになります。
- スポット ドリル
- 孔あけ
- ポケットの荒加工
- ポケットの仕上げ
セットアップに、「順序」を選択したグループと選択していないグループの両方を含め、加工順序をよりフレキシブルに設定することができます。例えば、次の方法ですべての孔あけ工程を最初に加工してから、すべてのフライス工程を加工します。
- フィーチャー (孔フィーチャーとフライス加工フィーチャー)を複数作成します。
- 「順序」を選択しない、孔フィーチャーのグループを作成します。
- グラフィック ウィンドウで複数の孔フィーチャーを選択して、[フィーチャーと加工] タブ > [パターンとグループ] パネル > [グループ] から フィーチャー グループ プロパティ ダイアログを表示します。
- フィーチャー グループ プロパティ ダイアログの 寸法 タブで 順序 が選択されていないことを確認して、OK をクリックします。
これにより、デフォルトの順序で加工される孔フィーチャーのグループが作成されます。
- 孔フィーチャーのグループの名前を、holegroup に変更します。
- パーツ ビュー パネルで孔フィーチャーのグループを右クリックして、コンテキスト メニューから 名前を変更 を選択します。名前を変更 ダイアログが表示されます。
- 名前を変更 ダイアログの 新規名前 に、holegroup と入力します。
- OK をクリックします。
- 「順序」を選択しない、フライス加工フィーチャーのグループを作成します。
- グラフィック ウィンドウで複数のフライス加工フィーチャーを選択して、[フィーチャーと加工] タブ > [パターンとグループ] パネル > [グループ] から フィーチャー グループ プロパティ ダイアログを表示します。
- フィーチャー グループ プロパティ ダイアログの 寸法 タブで 順序 が選択されていないことを確認して、OK をクリックします。
これにより、デフォルトの順序で加工されるフライス加工フィーチャーのグループが作成されます。
- フライス加工フィーチャーのグループの名前を、millgroup に変更します。
- パーツ ビュー パネルでフライス加工フィーチャーのグループを右クリックして、コンテキスト メニューから 名前を変更 を選択します。名前を変更 ダイアログが表示されます。
- 名前を変更 ダイアログの 新規名前 に、millgroup と入力します。
- OK をクリックします。
- これらの 2 つのグループが含まれた、グループを作成します。
- パーツ ビュー パネルで holegroup を選択します。
- Shift キーを押しながら、millgroup を選択します。
- [フィーチャーと加工] タブ > [パターンとグループ] パネル > [グループ] から フィーチャー グループ プロパティ ダイアログを表示します。
- フィーチャー グループ プロパティ ダイアログの 寸法 タブで 順序 を選択して、OK をクリックします。
- グループの名前を、allgroup に変更します。
- パーツ ビュー パネルでグループを右クリックして、コンテキスト メニューから 名前を変更 を選択します。名前を変更 ダイアログが表示されます。
- 名前を変更 ダイアログの 新規名前 に、allgroup と入力します。
- OK をクリックします。
allgroup では、最初にすべての孔あけ工程が、次にすべてのフライス工程が加工されます。FeatureCAM は、各グループ内での工具変更の回数が最も少なくなるように加工順序を最適化します。holegroup では、すべてのスポット ドリル工程を先に加工してから、すべての孔あけ工程が実行されます。その後、すべてのフライス工程が実行されます。グループを用いることで、FeatureCAM の加工順序設定機能を活かしつつ、ユーザー プリファレンスに基づいて順序を制御することができます。