等高線仕上げの不利な点として、工程の等高線スライスとスライスとの間で、平坦なサーフェスが加工されないことが挙げられます。等高線仕上げの 平坦部を認識 オプションは、スライスとスライスとの間の低傾斜領域にツールパスを挿入します。 このオプションは、最も少ないリトラクト数でパーツ全体を仕上げるようにします。
次の例では、平坦部を認識 オプションを使用した等高線仕上げツールパスを示しています。
ストラテジー タブの 平坦部を認識 を選択して、この機能を有効にします。
平坦部を認識を有効にしたツールパスは、スパイラル最大角度 プロパティに制御されています。これにより、ジグザグ ツールパスが挿入される傾斜領域を制御します。スパイラル最大角度 に大きな値を設定すると、ジグザグ、または、スパイラル領域のサイズが増加します。通常、ジグザグ ツールパスは低傾斜サーフェスに制限されるため、このプロパティは 40 より小さい値に設定します。
平坦部を認識オプションの使用時、等高線ツールパスは、Z ステップではなく常に スカラップ ハイト を使用して計算されます。 ツールパスとサーフェスとの偏差の精度は、トレランス で指定します。リトラクトの回数を減らすため、ステップオーバー早送り距離 の調整が必要になることもあります。
低傾斜領域には、次の 4 とおりのツールパスを作成することができます。
ストラテジー タブで 閉じたスパイラル を選択して、フライス加工 タブの スパイラル プロパティを選択解除すると、オフセット ツールパスが作成されます。
ストラテジー タブで 閉じたスパイラル を選択して、フライス加工 タブの スパイラル プロパティも選択すると、連続スパイラル ツールパスが作成されます。
ストラテジー タブの 閉じたスパイラル を選択解除して、加工方向 ダイアログ(フライス加工 タブの 方向 ボタンからアクセス)の 双方向 スタイルを選択すると、ジグザグ ツールパスが作成されます。
ストラテジー タブの 閉じたスパイラル を選択解除して、加工方向 ダイアログ(フライス加工 タブの 方向 ボタンからアクセス)の 一方向 スタイルを選択すると、単一方向で加工するツールパスが作成されます。
低傾斜スライスを削除 - 傾斜領域の加工スタイルに加え、低傾斜スライスを削除 オプションを使用してツールパスを変更することができます。次の例では、低傾斜スライスを削除 を選択した等高線仕上げツールパスを示しています。
低傾斜スライスを削除 が選択されていない場合、ツールパスは各スライスに挿入されます。これにより、低傾斜領域は比較的平坦になります。
低傾斜スライスを削除 を選択した場合、平坦な領域のスライスは削除されます。これにより、不要と思われる スライスを除去 することができますが、低傾斜領域はより大きくなり、低傾斜ツールパスが Z 方向でぶれてしまう可能性があります。