最小削り残し量

注: このプロパティは、コーナー リマシニングには適用されません。平行加工、等高線加工、3D スパイラル ツールパスのリマシニングのみに適用されます。

このプロパティでは、前の工程の工具が削り残した材料の最小量を指定して、領域をフィルターします。デフォルトは 0 で、前の工程の工具がパーツ サーフェスと 2 度接触したすべての領域を加工します。これには、前の工程の工具と同じサイズのフィレットも含まれます (オーバーカット パーセント2 であると想定)。最小削り残し量 を正の値にした場合、リマシニングには、この深さを超える深さの削り残しを除去するツールパスが含まれます。最小削り残し量は、前の工程の工具と同じサイズ、または、それ以下のフィレットがある場合などに使用します。前の工程の工具と完全に同じサイズのフィレットをリマシングしない場合、オーバーカット パーセント0 に、最小削り残し量 を加工トレランスの 1 から 2 倍に設定して、該当するフィレットがリマシニングされないようにします。

次のパーツには、半径 10mm のフィレットと、複数の小さなフィレットがあります。以前の工程で使用した工具の 直径20 mm、 オーバーカット パーセント をデフォルトの 5 に設定すると、すべてのフィレットがリマシニングされます。

10mm のフィレットを加工してしまわないよう オーバーカット パーセント0 に設定すると、加工トレランスやパーツ モデルの精度によっては不要なパスが作成されることもあります。次の例の加工トレランスは 0.01 mm で、不要なツールパスが作成されています。

- 不要なツールパス

通常、最小削り残し量 をトレランスの 2 倍に設定すると (ここでは 0.02 mm)、余分なツールパスは削除されます。

これ以外に、最小削り残し量 を使用して、不正確なパーツ サーフェス、ソリッド モデルではないモデル、不十分なトレランスなどにより発生したノイズを、リマシニング ツールパスから削除することもできます。