材料定義を変更する

材料定義を弾性材料タイプからユーザ定義材料タイプに変更します。

Helius PFA によって処理された材料は、ANSYS では標準の材料タイプとは認識されず、ユーザ定義材料タイプと見なされます。このチュートリアルの未変更の入力ファイルでは、直交異方性弾性材料を定義するために MP コマンドを使用します。したがって、材料定義を弾性材料タイプからユーザ定義材料タイプに変更する必要があります。

Helius PFA ユーザ定義材料コマンドの特定の形式は次のとおりです。

HELIUSPFAMATIDNSTATVUNITSPFIB_DIRPFAPREFAILunusedPRESSTEMP,FAIL_CRITERION,AUX_1,AUX_2,unused, MDEGFDEGMOISTURE

HELIUSPFA コマンドの各引数の詳細は、『Helius PFA ユーザ ガイド』の「付録 A」を参照してください。

次の手順では、この演習用に HELIUSPFA コマンドを変更します。

  1. チュートリアル 1 を開き、チュートリアル 1 で説明する手順を使用してユーザ材料(Tutorial_1 という名前)を作成します(「Composite Material Manager を使用してユーザ材料特性を指定する」)。

  2. ANSYS 内から Helius PFA プラグインを開き、マテリアル ライブラリのリストから Tutorial_1 を選択して、Tutorial_1 用に ANSYS の材料 ID (matID)番号を決定します。材料 ID 番号の場所は、下図でハイライト表示されています。または、matID は Helius PFA 材料フォルダ内にある HPFAMatDB.xml ファイルを開くことでも確認できます。材料 ID の特定の値は、ご使用の Helius PFA 材料フォルダ内の材料番号によって異なる場合があります。

    create gui

  3. Tutorial_2_ANSYS.ans 内で MP コマンドを含むセクションを見つけます。

  4. matID が手順 1 で決定した値で確実に置き換えられるように、MP コマンド セットを次に置き換えます。

    HELIUSPFA, matID, 7,3,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0.1,0.01,0

    上記のコマンドは、Helius PFA のユーザ オプションを伝える定数で構成されています。次の項目を順番に指定します。

    1. Helius PFA 材料の材料 ID
    2. 追跡する状態変数の数
    3. 単位系
    4. 繊維方向
    5. 進行性破損解析
    6. 破損前非線形性
    7. 未使用
    8. 静水圧による強化
    9. 温度
    10. 破損基準
    11. 補助基準パラメータ 1
    12. 補助基準パラメータ 2
    13. 未使用
    14. 母材破損後剛性
    15. 繊維破損後剛性
    16. 含水率
  5. 必要に応じて、断面定義(secdata コマンド)の matID を、手順 1 で決定した matID に一致するように変更します。