解析を改善するために、コントロール パラメータを定義します。
通常、ANSYS の既定の解析コントロールでは、複合材料構造の進行性破損シミュレーションにおいて強力で効率的な解析が実現できません。特定の解析コントロール パラメータを使用すると、Helius PFA とともに使用した場合の解析で時間増分が削減される傾向が低くなります。これにより全体の解析時間が速くなります。これらの解析コントロールは、次の手順で定義します。各コマンドの詳細については、ANSYS のドキュメントと『Helius PFA ユーザ ガイド』を参照してください。
Tutorial_2_ANSYS.ans 内で次のコマンドを探します。
D,P51X, ,0.06, , , ,UY, , , , ,.
このコマンドのすぐ下に次を挿入します。
NROPT,FULL,,OFF
PRED,OFF,,OFF
NSUBST,50,50,50
NEQIT,1000
TIME,1
FINISH
/SOL
CNVTOL,F,,,0
NROPT コマンドは、「完全な」ニュートン-ラフソン アルゴリズムを使用するように ANSYS に命令し、「Adaptive Descent」アルゴリズムを使用しないようにします。
PRED コマンドは、ANSYS が現在のサブステップの解を評価するために、最後のサブステップで収束された解を使用しないようにします。
NSUBST コマンドは、解析で使用するサブステップ数を指定します。このチュートリアルでは、50 のサブステップを強制します。複数のサブステップは、破損が開始する時と、荷重の増加に伴う破損の進行を特定するのに役立ちます。
NEQIT コマンドは、ANSYS が時間増分サイズを縮小するべきかを評価する前に実行が必要な平衡反復数を指定します。指定された時間ステップごとに ANSYS に収束を強制するために意図的に大きくなっています。
TIME コマンドは、単にステップ サイズを 1 に指定します。
CNVTOL コマンドは残留節点力に対する収束許容誤差を定義します。