このセクションは、Autodesk Helius PFA Material Manager (ここでは、Composite Material Manager と呼びます)を使用するためのガイドです。
Autodesk Helius PFA は、多重連続体理論(MCT)に基づいたマルチスケール材料モデリング フォームを使用します。対象の物理的数量を複合材料の異種ミクロ構造全体で平均化する、従来の連続体力学とは対照的に、MCT はミクロ構造内の異なる材料構成の固有性が保持されます。Helius PFA のこの機能では、現在のところ従来の有限要素のパッケージでは提供できない材料特性を指定する必要があります。その結果、材料特性を特定の形式でツールに入力する必要があります。
Helius PFA パッケージには、Helius PFA での解析用に完全に特性指定された複数の複合材料単層の材料特性セットが事前に設定された材料ライブラリが含まれています。製品に含まれる材料のリストについては、「付録 C」を参照してください。Helius PFA パッケージには、このドキュメントのトピックである Composite Material Manager も含まれています。Composite Material Manager には、材料ファイルの作成に便利なグラフィカル ユーザ インタフェースがあります。このファイルは材料データ(または mdata)ファイルと呼ばれ、保存すると .xml 拡張子が付きます。拡張子が .xml であると、mdata ファイルを開くときに、既定でインターネット ブラウザによりコンテンツを表示することが指定されます。しかし、標準のテキスト エディタを使用して、mdata ファイルを開くこともできます。この mdata ファイルは変更しないでください。変更した場合、不正確な結果が表示される場合があります。mdata ファイルは、Helius PFA で実行するジョブの複合材料にそれぞれ必要です。
Composite Material Manager はバッチ モード機能を使用して、コマンド ラインから実行することもできます。バッチ モードでは、Composite Material Manager は GUI からユーザ入力を取得するのではなく、作成したテキスト ファイルを読み取ります。テキスト ファイルには、キーワード、パラメータ、材料データが含まれています。
Helius PFA では、一方向、平織物、4、5、8 枚朱子織物のミクロ構造で進行性破損解析を実行できます。詳細については、「新しい一方向 mdata ファイルを作成する」および「新しい織物 mdata ファイルを作成する」セクションを参照してください。