付録 A.11: 引数 #14: 母材破損後剛性率

(一方向複合材料のみ。織物複合材料には使用できません)

この 14 番目の引数は、母材構成の破損発生後の母材構成の損傷したヤング率の定義に使用される割合です。具体的には、これは破損した母材構成係数と破損していない母材構成係数との比率です。0.10 の値は、積分点で母材破損が発生した後、6 つの母材構成係数(e11 supme22 supme33 supmg12 supmg13 supmg23 supm)が、すべて元の損傷していない母材構成係数の 10% にまで低減することを指定します。母材破損後剛性値は 0.0 (ゼロ)より大きく、1.0 以下である必要があります。

注: 織物複合材料で母材破損後剛性が指定されている場合、5 番目の引数(進行性破損解析)の値を 2 に設定する必要があります。5 番目の引数値を 1 に設定した場合、14 番目の引数は無視されます。

14 番目の引数値は、多層の複合材料構造の破損後の応答に顕著な影響を与える可能性があります。これは、この定数がローカルの母材構成の破損発生後に、ローカル荷重が再配分される速度に大きく作用するためです。