この 15 番目の引数は、繊維構成の破損発生後の繊維構成の損傷弾性係数の定義に使用される割合です。具体的には、破損した繊維構成係数と破損していない繊維構成係数との比率です。たとえば、0.01 の値は、特定の積分点で繊維破損が発生した後、6 つの繊維構成係数(、、、、、)が、その積分点においてすべて元の損傷していない繊維構成係数の 1% にまで低減することを指定します。繊維破損後剛性値は 0 (ゼロ)より大きく、1 以下である必要があります。
15 番目の引数の値は、多層の複合材料構造の予測される進行性破損の応答に顕著な影響を与える可能性があります。これは、この定数がローカルの繊維構成の破損発生後に、ローカル荷重が再配分される速度に大きく作用するためです。従って、15 番目の引数の値が 1.0 から 0.0 へ向かって減少すると、1 つのローカルの繊維破損によって大量のローカルの繊維破損が一気に発生する傾向が強くなります。発生する繊維破損の度合によっては、全体的な構造応答に顕著な軟化が見られることでその結果を識別できる場合がありますが、構造全体が破損するまで大量の破損の発生が識別されない場合もあります。