派生パーツまたは派生アセンブリを作成するには

パーツ、アセンブリ、シート メタル パーツ、または溶接物を使用すると、派生パーツを作成できます。作成元は、基準コンポーネントと呼ばれます。派生アセンブリ コンポーネントはアセンブリ ファイルから作成され、パーツ、サブアセンブリ、派生パーツを含むことができます。作成される派生コンポーネントから追加、除去、または削除するジオメトリを選択します。

新機能の紹介: 2020.12021.12022

派生パーツを作成する

フィーチャ、ボディ、サーフェス、2D および 3D の表示スケッチ、作業フィーチャ、パラメータ、iMate を選択して、派生パーツに含めたり除外したりできます。フィーチャが共有または使用していないスケッチは、基準コンポーネントに含まれます。

  1. パーツ ファイルを作成します。
    • マルチボディ パーツ ファイルを作成するには、1 つまたは複数のフィーチャまたはボディを作成します。
    • 既存のフィーチャやボディを含まない単一のソリッド パーツを作成するには、新しいパーツを開始するときに[スケッチを終了]を選択し、既定のスケッチを終了します。
  2. リボンで、[管理]タブ [挿入]パネル [派生] の順にクリックします。
  3. [開く]ダイアログ ボックスで、基準パーツまたはコンポーネントとして使用するパーツ ファイル(IPT)を指定し、[開く]をクリックします。
  4. 派生スタイルを選択します。

    単一のソリッド ボディ派生パーツを平面間のシームなしで作成します。

    単一のソリッド ボディ派生パーツを平面間のシームありで作成します。

    基準パーツが単一ボディの場合は、単一ボディ パーツが作成されます。基準パーツが複数の表示可能ソリッド ボディの場合は、マルチボディ パーツを作成するのに必要なボディを選択します。これが既定のオプションです。

    単一サーフェス ボディの派生パーツを作成します。

  5. [派生パーツ]ダイアログ ボックスに、モデルの要素が階層表示されます。既定値をそのまま使用するか、選択したすべてのオブジェクトのステータスをすばやく変更するには、ダイアログ ボックス上部にある各種ステータス ボタンを使用します。個々のオブジェクトの横にあるステータス アイコンをクリックして、ステータス オプションを切り替えることもできます。

    派生パーツに含める要素を選択します。

    派生パーツから要素を除外します。この記号が表示されている項目は、派生パーツが更新されるときに無視されます。

  6. 基準パーツがマルチボディ パーツで、表示可能なボディが複数ある場合、グラフィックス画面にはボディは表示されません。追加する(複数の)ボディを指定するには、ソリッド ボディ フォルダを展開し、[状態]ボタンを使用してボディを追加または除外します。
    注: 基準パーツ ファイルで表示可能なボディのみが選択可能です。
  7. 必要に応じて、[基準コンポーネントから選択]をクリックして、基準コンポーネント ウィンドウからグラフィックスに基づいてコンポーネントを選択できるようにします。コンポーネントの選択が完了したら、[選択内容の受け入れ] をクリックします。
  8. 必要に応じて、[オブジェクトをすべて表示]チェック ボックスをオフにし、エクスポートされた要素のみをリストに表示します。
  9. 尺度と対称面を指定します。
    • 既定の尺度(1.0)を適用するか、正の値を入力します。
    • チェック ボックスをオンにすると、基準パーツをミラー化して派生パーツのフィーチャを作成できます。
      注: 選択したブロック定義のスケッチ ブロック インスタンスがミラー化されます。ただし、ブロック定義はミラー化されません。
  10. 必要に応じて、[ソース コンポーネントから面の色をリンク]チェック ボックスをオンにして、基準コンポーネントの色をターゲット パーツにリンクします。オフにすると、外観はターゲット パーツの既定の外観に設定されます。
    注: [ソース コンポーネントから面の色をリンク]チェック ボックスの設定を既定として指定して、セッション全体でオンまたはオフの状態に維持することができます。このチェック ボックスには、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスの[パーツ]タブからアクセスできます。
  11. 必要に応じて、[ソース コンポーネントからスケッチの形式をリンク]チェック ボックスをオンにして、ソース パーツの線分が変更された場合に派生パーツのスケッチ ブロックが更新されるかどうかをコントロールします。
    注: 派生スケッチ内の選択内容に派生ジオメトリのみが含まれている場合、このオプションは無効になります。このオプションは、派生スケッチ内の選択内容に派生ジオメトリと非派生ジオメトリの組み合わせが含まれ、更新が非派生ジオメトリにのみ適用される場合に有効になります。
  12. [OK]をクリックします。
    注: 複数のサーフェスなど、グループになっているジオメトリを派生パーツに含めると、後で表示されるサーフェスを基本パーツに追加した場合、このサーフェスはパーツの更新時に派生されます。派生パーツをアセンブリに配置した後、ローカル パーツのみを再生成するには[更新]を、アセンブリ全体を更新するには[グローバル更新]をクリックします。

アセンブリから派生パーツを作成する

スケッチ、作業ジオメトリ、およびパラメータも、含めたり除外したりすることができます。

派生アセンブリは、派生元の尺度の変更やミラー化を行ったり、単純化して作成されます。

  1. 始めるには、パーツ ファイルを作成します。パーツを作成するときにスケッチがアクティブになっている場合は、[戻る]をクリックしてスケッチを閉じます。
  2. リボンで、[管理]タブ [挿入]パネル [派生] の順にクリックします。
  3. [ファイルを開く]ダイアログ ボックスで、基準コンポーネントとして使用するアセンブリ ファイル(.iam)を参照します。
  4. [オプション]をクリックして、派生コンポーネントで使用するモデル状態とリプレゼンテーションを指定し、[OK]をクリックして、[ファイルを開くオプション]ダイアログ ボックスを閉じます。[開く]ダイアログ ボックスを閉じるには、[開く]をクリックします。
  5. 派生スタイルを選択します。

    単一のソリッド ボディ派生パーツを平面間のシームなしで作成します。これが既定のオプションです。

    単一のソリッド ボディ派生パーツを平面間のシームありで作成します。

    選択したコンポーネントを個別のソリッド ボディとして保持する、マルチボディ パーツを作成します。たとえば、5 個のパーツを備えたアセンブリによって、5 個のソリッド ボディを備えたパーツが作成されます。

    派生パーツを単一サーフェス コンポジットとして作成します。元のコンポーネントの外観が維持されます。ディスクに作成されるファイルのサイズは最も小さくなります。

  6. [派生アセンブリ]ダイアログ ボックスに、アセンブリ コンポーネントが階層表示されます。[ボディ]タブで、既定値をそのまま使用するか、選択したすべてのコンポーネントのステータスをすばやく変更するには、ダイアログ ボックス上部にある各種ステータス ボタンを使用します。
    注: [リプレゼンテーション]タブで[関連付け]がオンになっている場合、指定したデザイン ビューで表示されるコンポーネントを除外することはできません。

    派生パーツに含めるコンポーネントを選択します。

    派生パーツからコンポーネントを除外します。この記号が表示されている項目は、派生パーツが更新されるときに無視されます。(省略されたコンポーネントは除外され、変更できません。省略されたコンポーネントの従属コンポーネントは、一覧されません)。

    派生パーツからコンポーネントを除去します。除去されるコンポーネントがパーツと交差している場合、空洞ができます。

    派生パーツの選択されたコンポーネントを、境界領域として表し、境界領域の形状からボディを作成します。精度を下げることによって、メモリの消費量が減ります。境界領域は、派生コンポーネントや基準コンポーネントの変更に応じて更新されます。

    選択されたコンポーネントを派生パーツと交差させます。少なくとも 1 つのコンポーネントのステータスが包含であることが必要です。このコンポーネントが派生パーツと交差しない場合、結果は非ソリッドになります。

  7. 必要に応じて、[基準コンポーネントから選択] をクリックして、基準コンポーネント ウィンドウからグラフィックスに基づいてコンポーネントを選択します。コンポーネントの選択が完了したら、[選択内容の受け入れ] をクリックします。
  8. 必要に応じて、チェック ボックスをオンにして、平面間のシームを保持するようにします。
  9. スケッチ、作業ジオメトリ、およびパラメータを選択するには、[その他]タブをクリックします。

    最上位アセンブリの iMate のみを派生できます。iMate 交差コンポーネントの 1 つが境界領域の場合は、新しいボディとなり、面は利用できません。(iMate は使用できますが、編集できません)。

    必要に応じて、[オブジェクトをすべて表示]チェック ボックスをオフにし、エクスポートされた要素のみをリストに表示します。

  10. [リプレゼンテーション]タブをクリックし、[モデル状態]、[デザイン ビュー]、または[ポジション]リプレゼンテーションを選択します。[ファイルを開くオプション]ダイアログ ボックスで選択した場合は、ここで変更することができます。

    デザイン ビュー リプレゼンテーションは、[ボディ]タブのコンポーネントのステータスに影響を与えます。たとえば、非表示のオカレンスは[除外]に設定されます。ただし、編集不可能なコンポーネントは、含まれたままになります。

  11. 必要に応じて、[オプション]タブをクリックし、[簡略化]を選択します。パーツを単純化するために、ジオメトリを表示設定と寸法によって削除できます。たとえば、表示設定をゼロにすることは、削除するコンポーネントをすべてのビューから完全に隠すことを意味します。
  12. 必要に応じて[穴をパッチ]オプションを選択します。
  13. 尺度と対称面を指定します。
    • 既定の尺度(1.0)を適用するか、正の値を入力します。
    • チェックマークを付けると、基準パーツをミラー化して派生パーツのフィーチャを作成できます。矢印をクリックして、原点の作業平面を対称面として選択します。
  14. [ソース コンポーネントから面の色をリンク]チェック ボックスをオンにして、基準コンポーネントの色をターゲット パーツにリンクします。オフにすると、外観はターゲット パーツの既定の外観に設定されます。
    注: [ソース コンポーネントから面の色をリンク]チェック ボックスのグローバル設定を既定として指定して、セッション全体でオンまたはオフの状態に維持することができます。このチェック ボックスには、[アプリケーション オプション]ダイアログ ボックスからアクセスできます。
  15. 必要に応じて、[ソース コンポーネントからスケッチの形式をリンク]チェック ボックスをオンにして、ソース パーツの線分が変更された場合に派生パーツのスケッチ ブロックが更新されるかどうかをコントロールします。
    注: 派生スケッチ内の選択内容に派生ジオメトリのみが含まれている場合、このオプションは無効になります。このオプションは、派生スケッチ内の選択内容に派生ジオメトリと非派生ジオメトリの組み合わせが含まれ、更新が非派生ジオメトリにのみ適用される場合に有効になります。
  16. 必要に応じて[省メモリ モード]をオンにしてください。これにより、パーツに保存されるブラウザ データが大幅に削減されます。全体的なメモリ削減量は、アセンブリの複雑さによって決まります。サーフェス コンポジットの場合、元のボディの情報はキャッシュされません。
    注: サーフェス コンポジットの場合、元のボディの情報はキャッシュされません。[省メモリ モード]は、[各ソリッドをソリッド ボディとして保持]の派生スタイルを選択した場合には使用することができません。
  17. 単一ソリッド ボディ スタイル オプションのいずれかでブール演算が失敗したときにマルチボディ パーツを作成するには、[ブール演算の失敗で独立ボディを作成]を選択します。
  18. [すべての内部空間を削除]を選択し、派生ソリッド ボディ パーツ内のすべての内部空間シェルを塗り潰します。
  19. 必要なボディ、スケッチ、作業ジオメトリ、パラメータ、およびリプレゼンテーションを選択したことを確認してから、[OK]をクリックします。
注: サブアセンブリが追加または除去の対象として選択されている場合、サブアセンブリに後で追加されるすべてのコンポーネントは、更新時に自動的に含められます。派生パーツをアセンブリに配置した後、ローカル パーツのみを再生成するには[更新]を、アセンブリ全体を更新するには[グローバル更新]をクリックします。

アセンブリから派生代替パーツを作成する

アセンブリ内からアセンブリ代替パーツを作成すると、パフォーマンスと容量を向上させることができます。

  1. ブラウザで、[モデル状態]フォルダまたは、そのエントリのいずれかを右クリックし、[新しい代替] [アセンブリを派生]を選択します。
  2. [新規派生代替パーツ]ダイアログ ボックスで、次のように指定します。
    • [新しいコンポーネント名]
    • テンプレート
    • [新しいファイルの場所]
  3. [OK]をクリックして完了します。

  4. 前のセクションの手順 5 から開始し、残りの手順に従ってワークフローを完了します。
注: [派生パーツ]ダイアログ ボックスおよび[派生アセンブリ]ダイアログ ボックスの[関連付け]リンク設定は Inventor のセッション間で保持されます。たとえば、このチェックボックスをオンにすると、Inventor の同一セッションおよび将来のセッションで次回ダイアログ ボックスにアクセスしたときにチェックボックスは選択されたままになります。