ベース ビューと投影ビューを作成するには

これらの基本的なビューを作成する方法と、モデル ファイルから図面ビューを作成する方法を説明します。

新機能の紹介: 2023.2

ベース ビューを作成、編集する

[ベース ビュー]コマンドでは、配置するビューのソースとして、既定で最後のアクティブ モデル ドキュメントが選択されます。最後のアクティブ モデル ドキュメントが閉じている場合、モデルは自動的には選択されません。

  1. リボンで、[ビューを配置]タブ [作成]パネル [ベース]の順にクリックします
  2. [図面ビュー]ダイアログ ボックスの[コンポーネント]タブで、次の操作を行います。
    • モデルを指定するには、開いているファイルのリストからファイルを選択するか、[既存のファイルを開く] をクリックし、モデル ファイルを探します。
      注: スケッチのみを含むパーツのビューを作成できます。2D スケッチはビューと平行でなければなりません。
    • ファイルの種類に応じて、デザイン ビュー リプレゼンテーション、ポジション リプレゼンテーション、モデル状態、シート メタルのビュー、溶接グループ、プレゼンテーション ビューを選択します。
    • ビューのスタイルを指定します。隠線 、隠線除去 から選択します。
      注: [シェーディング] オプションは、ビューにモデルの色を表示します。次の図は、[シェーディング]オプションがオフのときの隠線除去ビューと、[シェーディング]オプションがオンのときの隠線除去ビューを示しています。

    • 図面内のビュー ラベルの表示設定を切り替えます。[文字書式]ダイアログ ボックスでビュー ラベルを編集するには、[ビュー ラベルを編集]をクリックします。
    • 必要に応じて、ビューの尺度を変更します。
  3. [モデル]タブで、モデルのタイプに応じて、iAssembly または iPart メンバ、溶接の状態を選択するか、[参照データ]オプションを設定します。

    ビュー境界領域のサイズを拡張するには、[余白]の値を大きくします。

  4. [表示オプション]タブで、ビューの表示オプションを設定します。利用できるオプションは、ビューの作成に使用しているファイルの種類によって決まります。
  5. グラフィックス ウィンドウで、以下の作業を行います。
    • 適切な場所にベース ビューを移動します。
    • ViewCube を使用して、モデルの方向と投影のタイプを指定します。
    • ビューの尺度を変更するには、ベース ビューの境界のコーナーをドラッグします。既定では、現在の標準スタイルで事前定義されている尺度の範囲内で、ビューのサイズがプリセット尺度にスナップされます。[Ctrl]キーを押しながらフリー ドラッグ操作を有効にして、任意のビュー尺度を設定します。フリー ドラッグ操作で尺度を変更した場合、[図面ビュー]ダイアログ ボックスの[尺度]の値は実数で表示されます。
    • ベース ビューの矢印をクリックし、投影ビューを配置します。投影ビューを削除するには、投影ビューの[x]マークをクリックします。
    注: ベース ビューを編集する際に、同じオプションを使用してビューを変更できます。
  6. [修復オプション]タブで、さまざまなジオメトリ タイプ、作業フィーチャ、モデル寸法を含めるオプションを選択します。
  7. ビュー タイプを変更したり、ビューの方向をカスタマイズするには、ViewCube の上にカーソルを置き、下矢印をクリックしてメニューを展開し、次のいずれかを選択します。

      ビュー タイプ

    • 正投影 :ベース ビューの既定の設定は、このビュー タイプです。製図で最もよく使用されます。
    • パース: 現在のビューの方向に基づいた 2 点パース ビュー。
    • 直交面でパース投影: 詳細については、「パース ビューを使用するには」を参照してください
    • カスタム方向

    • カスタム ビューの方向: モデル環境をアクティブにし、モデルの方向を設定するためのツールを提供します。
    • 現在のビュー方向: ビュー方向に、現在使われているモデル ビューを使用します。

投影ビューを作成、編集する

ベース ビューを基に最もよく作成するのが投影ビューです。[投影ビュー]コマンドを実行すると、ベース ビューを基に正投影ビューとアイソメ ビューが作成されます。

[標準スタイル]の[ビューの設定]タブで、第一角法と第三角法を切り替えることができます。設定をスタイル ライブラリに保存しない限り、変更は現在の図面のみに影響します。スタイル ライブラリに保存した場合は、その規格を使用する他のすべての図面が、投影の変更に応じて更新されます。

このコマンドを一度アクティブにしておけば、複数のビューを作成することができます。マルチビュー投影は親ビューに位置合わせされ、親ビューの尺度と表示設定が適用されます。

軸測投影は、親ビューに位置合わせされません。親ビューの尺度を既定で使用しますが、この値を変更しても投影ビューの尺度は更新されません。

プレビューでは、投影ビューの方向は親ビューとの関係を反映します。

  1. リボンで、[ビューを配置]タブの[作成]パネルにある[投影]をクリックします。
  2. 投影ビューを作成する親ビューを選択します。
  3. プレビューを適切な位置に移動してクリックし、ビューを配置します。
  4. 引き続きプレビューを移動してクリックし、投影ビューを配置します。
  5. 投影ビューの配置を終了するには、右クリックして[作成]を選択します。
  6. (任意)断面、スライス、破断、部分断面の切断の継承のオン/オフを切り替えるには、投影ビューを右クリックして[ビューを編集]を選択します。[図面ビュー]ダイアログ ボックスの[表示オプション]タブを表示して、[切断の継承]セクションの該当するオプションを選択します。

モデル ファイルから図面ビューを作成する

モデルからの図面の作成は、パーツ、溶接アセンブリ、アセンブリ、プレゼンテーション、シート メタル、フラット パターンの各環境でサポートされています。また、iPart、iAssembly ファクトリ、およびメンバ ファイルもサポートされます。

モデルから図面を作成するときに、次のモデル プロパティが、自動的にモデル ファイルからベース ビューに反映されます。

  1. モデル ファイルで、必要に応じてモデルを配置します。
  2. ブラウザでルート コンポーネントを右クリックし、[図面ビューを作成]をクリックします。
  3. [図面テンプレート]ダイアログ ボックスで、使用する図面テンプレートを選択し、[OK]をクリックします。

    図面が作成され、[ベース ビュー]コマンドが起動します。現在のモデルの状態が[図面ビュー]ダイアログ ボックスに反映され、ベース ビューが図面シート上に配置されます。

  4. 必要に応じて、[図面ビュー]ダイアログ ボックスでビューのプロパティを設定します。
  5. 必要に応じて、グラフィックス ウィンドウでダイレクト編集ツールを使用して、ビューを配置するか、投影ビューを配置します。
  6. [OK]をクリックして、[図面ビュー]ダイアログ ボックスを閉じます。