ルームは、複数のセグメントに割り当てることができるバーチャル パーツの唯一のタイプです。また、1 つのハーネスに複数のルームを割り当てることもできます。そのため、ルームには、追跡できるように順序と ID が割り当てられます。
ルームの順序は、ルームをハーネス内にいつどこに配置したかによって決まります。たとえば、ルームをワイヤに配置(ルーム順序 1)、ルームが配置済みのワイヤの束に、さらにルームを配置(ルーム順序 2)することができます。また、ルームの順序によって、アタッチするルームのサイズも決まります。
ルームは、ルーム ID と部分指定を使用して名前が付けられます。部分指定は、1 つのルームを複数のセグメントに割り当てる場合に必要です。たとえば、1 つのルームを、より長いワイヤの束を構成する隣接する 2 つのセグメントに割り当てる場合、ルームは複数の部分に分割されます。それぞれの部分を異なるセグメントに割り当てることができます。2 つのセグメントに割り当てたルームのルーム ID が「ルーム 1」の場合、ルームの最初の部分のオカレンスには「ルーム 1:1」という名前が付き、2 番目の部分のオカレンスには「ルーム 1:2」という名前が付きます。また、ルーム ID によって各セグメントの個々のルームが関連付けられるため、BOM ではすべてのセグメントの累積的な長さを持つ 1 つの部分としてカウントされます。
ルームがセグメント、ケーブル ワイヤ、またはワイヤに割り当てられていることを示すために、ルームの外観またはオブジェクトの外観を使用してハーネス オブジェクトを表示するかを決定できます。既定では、ルームが割り当てられているすべてのハーネス オブジェクトは、ルームの外観を使用して表示されます。個々のセグメント、ケーブル ワイヤ、ワイヤに対してルーム表示を設定することもできます。
バーチャル パーツをハーネス アセンブリ内のさまざまなオブジェクトに割り当てて、部品表でハーネス オブジェクトを詳細に表すことができます。ケーブル&ハーネス ライブラリの中のいずれかのバーチャル パーツを使用するか、独自のバーチャル パーツを作成して使用できます。ケーブル&ハーネス ライブラリのバーチャル パーツには、ラベル、ルーム、プラグ、シール、ターミナルがあります。
ラベルに含まれているテキストは、ライブラリ定義で指定されています。ラベルのライブラリ定義にテキストを追加して、一度ラベル テキストを指定すれば、そのラベルを何度も配置することができます。また、個々のオカレンス上でこの定義をオーバライドして、テキストをカスタマイズすることもできます。
下表に、それぞれのオブジェクト タイプに割り当てることができるバーチャル パーツのタイプを示します。
[オブジェクト] |
ターミナル |
シール |
プラグ |
ラベル |
ルーム |
ユーザ |
コネクタ ピン |
X |
X |
X |
X |
||
ワイヤ |
X |
X |
||||
ワイヤ ピン |
X |
X |
||||
ワイヤ作業点 |
X |
|||||
ケーブル ワイヤ |
X |
X |
||||
ケーブル ワイヤ ピン |
X |
X |
||||
ケーブル ワイヤ作業点 |
X |
|||||
スプライス |
X |
|||||
セグメント |
X |
X |
||||
セグメント作業点 |
X |
X |