アセンブリのサイズとパフォーマンス、自動描画、および溶接状態の専用の図面ビューについて理解できるように、溶接フィーチャまたはビード線を使用する状況と使用方法について説明します。
溶接記号および溶接ビード注記の作成と維持は、完全に自動化された方法、一部が自動化された方法、手動の方法のいずれかで行うことができます。図面には、さまざまな溶接状態の専用のビューを作成することもできます。
溶接環境を使用することにより、モデルの溶接記号および溶接ビード注記の、図面環境での自動的な作成と更新がサポートされます。図面での各溶接状態の専用のビューの作成もサポートされます。
ビード線がファイル サイズや図面ビューの作成に与える影響はわずかです。ビード線は、パフォーマンスへの影響を最小限に抑えながら、最も幅広い溶接タイプを表すため、溶接ビードを設計する際の推奨方法です。[iProperties]ダイアログ ボックスの[物理]タブで[ビード線を含む]を選択すると、ビード線の概算重量を含めることができます。正確なマス プロパティを計算したり、溶接の実際の外観を表すには、物理フィレットまたは開先溶接を作成します。
作成する溶接ビードのタイプ(ビード線またはビード ソリッド)によって、図面での溶接記号および溶接ビード注記に関する自動化の程度が決定されます。
ビード線は、最も広い範囲の溶接タイプを表します。ビード線は溶接ビードの定義について推奨される方法です。図面内で溶接記号および溶接ビード注記の両方を自動的に更新する必要がある場合には、モデル内にビード ソリッドを作成します。作成および更新の自動化が記号のみで十分である場合は、ビード線を作成します。
溶接ビード注記および溶接記号の定義は、モデルの図面ビューに手動で追加することもできます。このとき、溶接アセンブリは不要です。手動で追加した溶接記号および注記にはモデルのジオメトリへの関連付けはなく、1 つの例外を除き、自動的には更新されません。手動でビード ソリッドの注記を追加する際に定義済みの溶接エッジを選択した場合、その注記はジオメトリに関連付けられ、自動的に更新されます。
アセンブリ フィーチャの配置場所によって、溶接状態の専用のビューを作成できるかどうかが決まります。4 つの溶接状態それぞれの専用のビューを図面に挿入するには、フィーチャを適切な溶接フィーチャ グループに配置します。
特定のタイプの溶接フィーチャ(溶接準備または機械加工フィーチャなど)が必要ではない場合は、その溶接フィーチャ グループを空のままにします。溶接準備は、パーツ内に作成することもできます。この場合、この溶接準備フィーチャの専用のビューを図面で使用することはできません。