保存と Inventor ファイルについて説明します。
iAssembly: 不要な保存要求
Inventor は、ユーザが変更を加えなかった場合でも、ファイルに変更を保存するかどうかを次のワークフローでユーザに尋ねます。
- 最上位 iAssembly では、ブラウザのテーブル ノードを右クリックし、右クリック メニューから[コンポーネント変更]を選択します。
- [iAssembly を配置]ダイアログ ボックスでは、選択したメンバは最上位アセンブリで既にアクティブになっています。
- 別のメンバを選択します。
重要: この操作によって、iAssembly ファクトリのメンバがアクティブになります。iAssembly のメンバをアクティブにするときは、この操作のみで Inventor はファイルに変更を保存するかどうかをユーザに尋ねる必要があります。
- 元の選択に切り替えて戻します。
重要: 以前に選択したメンバがアクティブになります。
- [OK]を選択して[iAssembly を配置]ダイアログ ボックスを閉じます。
- ファイルを閉じます。Inventor は、変更を保存するかどうかをユーザに尋ねます。
Inventor/Vault: 有効な保存設定による不要な保存またはチェックアウト要求
Inventor は、次のシナリオでファイルを開いた後と閉じた後、ユーザが変更を加えなかった場合でもファイルを保存またはチェックアウトするかどうかをユーザに尋ねます。
重要: 保存およびチェックアウト要求を回避するには、[アプリケーション オプション]
[保存]
[再計算可能な更新を保存するプロンプトを表示]設定を無効にします。
シナリオ 1: Vault からファイルを開き、ファイルを閉じます。
- ファイルを Vault から直接開き、プロンプトが表示されてもチェックアウトしません。
- ファイルを閉じ、プロンプトが表示されてもチェックアウトしません。
- ファイルの保存に関するプロンプトが表示されます。
シナリオ 2: Vault で保管されたアセンブリを新しいアセンブリ ファイルにコピーします。
- アセンブリを Vault から直接開き、チェックアウトしません。
- [Ctrl]+[C]を押して、すべてのコンポーネントをコピーします。
- 新しいアセンブリを作成します。
- [Ctrl]+[V]を押して、すべてのコンポーネントを新しいアセンブリに貼り付けます。
- 最初のアセンブリに切り替え、ファイルを閉じます。
ファイルの保存に関するプロンプトが表示されます。
シナリオ 3: アセンブリを開き、ポジション リプレゼンテーションをアクティブにします。
- 2 つまたは複数のポジション リプレゼンテーションが含まれるアセンブリ ファイルを Vault から開き、アセンブリ ファイルをチェックアウトしません。
- ポジション リプレゼンテーションのいずれかをアクティブにします。
- 別のポジション リプレゼンテーションをアクティブにします。
ファイルをチェックアウトすることの確認を求められます。
シナリオ 4: パーツまたはアセンブリ ファイルを新しい名前で保存します。
- パーツ ファイルを開き、ファイルを新しい名前で保存します([ファイル] [名前を付けて保存])。
または
- アセンブリ ファイルを開き、ファイルを新しい名前で保存します([ファイル] [名前を付けて保存])。
ファイルの保存に関するプロンプトが表示されます。
保存およびチェックアウト要求を回避するには、[アプリケーション オプション] [保存]
[再計算可能な更新を保存するプロンプトを表示]設定が有効であるため、上記のシナリオではファイルを保存およびチェックアウトするプロンプトが表示されます。保存やチェックアウトが必要ないファイルでは、保存およびチェックアウト要求を回避するため、このオプションを無効にします。
Inventor: 不要な保存ダイアログが開く
重要: これらの保存要求を回避するため、[アプリケーション オプション]
[保存]
[保存ダイアログで既定を「いいえ」に設定した参照ファイルは一覧表示しない]設定を有効にします。
Inventor では、ファイルに変更を加えなかった場合でも、1 つまたは複数のファイルを保存するように求めるプロンプトが表示されます。
- 旧バージョンから Inventor ファイルを開きます。
- [ファイル] [保存]を選択します。
- [保存]ダイアログ ボックスの[ステータス]列で、一部のファイルの保存ステータスが[はい]、他のファイルでは[いいえ]に設定されていることを確認します。
- [OK]をクリックして、保存します。
- [保存]ダイアログ ボックスに再度アクセスするため、[ファイル] [保存]を選択します。
[保存]ダイアログ ボックスが開きます。[保存]ダイアログ ボックスの[ステータス]列で、すべてのファイルの保存ステータスが[はい]に設定されていることを確認します。保存ステータスが[いいえ]であるファイルは、保存が必要ありません。
次の結果として、以前に保存した後で変更を加えなかった場合でも、[保存]ダイアログが再度開きます。
[アプリケーション オプション] [保存]
[名前を付けて保存]設定が無効です。このオプションを選択して、[保存]をクリックしたときに保存が必要なファイルがない場合は[保存]ダイアログ ボックスが表示されないようにします。
Inventor /Vault: 不要なアセンブリ チェックアウト要求
Inventor は、アセンブリに変更が加えられなかった場合でも、図面ファイルを開くときにアセンブリをチェック アウトするかどうかを次のワークフローでユーザに尋ねます。
シナリオ: アセンブリ ファイル(部品表を含む)、対応するパーツ ファイル、および図面ファイル(パーツ一覧を含む)があり、すべて Vault にチェックインしています。
- パーツ ファイルをチェック アウトし、[iProperty]ダイアログ ボックスを使用してパーツ番号を変更します。
- ファイルを保存し、再び Vault にチェック インします。
- アセンブリ ファイルを開きます。
重要: アセンブリをチェック アウトするかどうかは尋ねられません。これは、ユーザがアセンブリ ファイルを開いたときではなく、ユーザが[部品表]コマンドを起動したときに Inventor が部品表に変更を加えたからです。
- 対応する図面ファイルを開きます。パーツ一覧内の部品番号が更新されます。
重要: 図面ファイルを開くときにアセンブリをチェック アウトするかどうかを尋ねられます。これは、更新されたパーツ一覧が部品表を参照していて、部品表を更新する必要があることを Inventor が検出したからです。
Inventor/Vault: 不要なチェックアウト/更新要求
シナリオ 1
何も変更しなかった場合でも、Vault からファイルをチェックアウトするようにプロンプトが表示され、[更新]ボタンが有効になります。
- 図面(.idw)ファイルを Vault から開き、プロンプトが表示されてもチェックアウトしません。
- ビューを選択します。
[更新]ボタンが有効になっていることに注意してください。
重要: Vault で保管された図面(.idw)ファイルの 1 つまたは複数のビューを選択すると、[更新]ボタンの有効化がトリガされます。
シナリオ 2
曲げモデルが変更されない場合でも、フラット パターンを作成するときに親アセンブリを更新するようにプロンプトが表示されます。
- Vault にチェックインされた 1 つまたは複数のシート メタル パーツが含まれるアセンブリ ファイル(.iam)を開きます。プロンプトの表示時にパーツをチェックアウトしません。
- シート メタル パーツをインプレイス編集し、[フラット パターンを作成]ボタンをクリックしてフラット パターンを作成します。
- [曲げパーツに移動]ボタンをクリックすると、曲げパーツ環境に戻ります。
- パーツ ファイルを保存して閉じます。
- アセンブリ ファイルに戻ります。
[更新]ボタンが有効になっていて、アセンブリを更新する必要があることに注意してください。
重要: サブアセンブリ内にフラット パターンを作成するときに Inventor でトップ レベル アセンブリに対する変更が検出されるため、アセンブリを更新する必要があります。
Inventor /Vault: 不要な図面チェックアウト要求
Inventor は、図面ファイルに変更が加えられなかった場合でも、図面ファイルを開くときに図面をチェック アウトするかどうかを次のワークフローでユーザに尋ねます。
- 図面(.idw)ファイルを Vault からチェック アウトします。
- [Vault のリビジョン]コマンドを使用して、Inventor の履歴テーブルを作成します。
- ファイルを保存し、図面(.idw)ファイルを Vault にチェックインします。
- Vault Explorer を開き、図面ファイルの状態を[リリース]に変更します。
ステータスを変更すると、プロパティの同期ジョブが作成され、履歴テーブルが新しい番号で更新されます。
- Job Processor を実行して、キュー内のジョブを完了します。
- Inventor で図面(.idw)ファイルを Vault から開きます。
履歴テーブルを新しい履歴番号で更新する必要があるためファイルをチェックアウトするよう求められます。