チェーンの計算パラメータを設定します。
[計算]タブでは、強度チェック分析を実行する設計規則を適用したり、[デザイン]タブの推奨値を指定できます。
アクセス: |
リボン: [デザイン]タブ [動力伝達]パネル [ローラ チェーン] をクリックし、[計算]タブをクリックします。 |
このドロップダウン メニューから、駆動機械の分かっているプロパティを選択します。 注: 選択したオプションに応じて、該当する編集フィールドが有効または無効になります。
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[トルク、速度 動力] |
トルクと速度に基づいて動力を計算します。 |
動力、トルク 速度 |
動力とトルクに基づいて速度を計算します。 |
[動力、速度 トルク] |
動力と速度に基づいてトルクを計算します。 |
[効率] |
チェーン ドライブの予想される効率を指定します。通常の効率は 0.98 [-] です。 |
[必要稼働寿命] |
必要稼働寿命を既定の 15,000 時間から変更します。矢印をクリックするとダイアログ ボックスが開き、値を選択できます。 |
[チェーンの最大伸び] |
チェーンの最大伸びを指定します。伸びはチェーン長のパーセントで指定します。「0.02 ul」という値は、チェーン長の 2% の伸びを意味します。 |
[アプリケーション] |
チェーン ドライブの最も一般的なアプリケーションを選択するには、このドロップダウン リストを使用します。ここで選択したアプリケーションに基づいて、ジェネレータに一般的な過負荷量が通知されます。アプリケーションのタイプは[衝撃係数]と[稼働係数]に影響します。どちらの係数も、必要に応じて手動で調整できます。 |
[環境] |
チェーン ドライブの環境条件を指定します。 |
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[清浄] |
研磨ダストがない環境 (屋内アプリケーション)。 |
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[汚れあり] |
研磨ダストが発生する環境 (屋外アプリケーション)。 |
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[潤滑] |
潤滑のタイプを指定します。 |
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[推奨] |
(チェーンのサイズと速度に基づく)規則に従って、適切な潤滑方法がジェネレータによって推奨されます。メッセージの概要グループ ボックスに、推奨される潤滑方式が表示されます。 |
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[潤滑なし]、[手動]、[滴下潤滑]、[ディスクまたはバス]、[強制潤滑] |
潤滑を設定します。設定に応じて、潤滑係数が決定されます。 注: 高速チェーン ドライブでは一部のオプションを使用できません。無効な入力があると、計算に失敗します。
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サイズとタイプが同じチェーンでも製造業者によって異なるため、選択したチェーンの機械的特性を設定します。 適切な値を入力するには、該当するチェック ボックスをオンにします。 |
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[引張強さ] |
チェーンの最大引張強さとは、チェーンが切れる直前にかかる最大荷重です。許容される作業荷重を削減する動的および静的安全率があります。既定値は指定したチェーン サイズの標準推奨値ですが、チェーンの供給元から提供されている仕様書を参考にすることもできます。引張強さは、同じサイズのチェーンでもチェーンの製造業者やチェーンの材料によって異なる場合があります。 |
[指定質量] |
チェーンの指定質量は、チェーンのサイズ、構造、材料によって決まります。既定値としては、標準的な推奨値またはチェーンの製造業者によって製造されたスチール チェーン間で最も近い値が使用されています。指定質量は、遠心力の計算と振動解析で使用されます。 |
[チェーンの動力定格] |
チェーンの動力定格は、通常の使用条件でのチェーンの容量定格を表します。チェーンが一定の使用条件で動作するかどうかを調べるときに、チェーン動力定格が、必要な設計動力と比較されます。通常の使用条件とは異なる場合、伝動力の補正係数によって比較が補正されます。 チェーンの動力定格をカスタマイズする場合、最初にチェーンの構築係数をカスタマイズしてください。さらに、スプロケット寸法伝動力補正係数をカスタマイズしてください。カスタマイズしたチェーンの動力定格が最も小さなスプロケットの所定の歯数に対して十分である場合は、スプロケットの寸法係数を 1.0 のままにしてもかまいません。カスタマイズしたチェーンの動力定格で最も小さなスプロケットの寸法を考慮に入れていない場合は、ジェネレータからスプロケットの寸法係数の推奨値を取得できます。この係数もカスタマイズできます。 注: チェーンの動力定格の詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。
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[チェーンの構築係数] |
チェーンの実際の品質を表します。これは既定のチェーンの動力定格およびチェーンの軸受領域の許容圧力に直接影響を与えます。係数の値が 1 の場合、これらのプロパティのどちらの標準サイズにも影響しません。ご使用のチェーンがより強度の高い材料で製造されている、または実際にチェーンの品質が国家規格に記載されている品質よりもよい場合は、この係数を修正することを検討してください。 |
このリストには、作動条件に影響するカスタマイズされたパラメータが表示されます。この係数は、現在の使用条件が通常とはどれだけ異なるかをジェネレータに通知します。どの伝動力の補正係数も修正することができます。修正などの編集を行うには、チェーン ドライブの設計を熟知している必要があります。伝動力の補正係数の詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 係数値を編集するには、このチェック ボックスをオンにして適切なダイアログ ボックスを表示します。 |
チェーンのローラとブッシュの領域内の強度チェックを有効にするには、このボックスをオンにします。このチェック ボックスをオフにすると、チェーンの軸受領域の応力は強度チェックで考慮されません。ただし、実際の応力は作動条件に基づいて計算されます。このオプションをオンにすると、許容応力が求められ、作動条件に基づいて計算された実際の応力と比較されます。比較に失敗した場合、強度チェック全体が失敗します。詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 |
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[許容圧力] |
チェーンの軸受領域内の許容圧力は、通常の使用条件に対して定義されています。個々の使用条件では、許容圧力の合計に固有摩擦係数が乗算され、チェーンの軸受領域内の実際の圧力と比較されます。 |
[指定摩擦係数] |
固有摩擦係数は、チェーンの軸受領域内の許容圧力を補正します。補正サイズは、実際の使用条件と通常の使用条件との違いによって異なります。 |
チェーン スパンの自然振動数を基準にして駆動スプロケットの危険速度をコントロールします。特定の速度と駆動の設定で、チェーン ドライブ内に振動が発生することがあります。このような振動によって、チェーン ドライブの稼働寿命が大幅に短縮することがあります。 [チェーンの剛性]または[危険速度の制限値]を手動で入力するには、これらのチェック ボックスをオンにします。 振動解析の詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 |
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[チェーンの剛性] |
チェーンの剛性とは、チェーンを単位長さだけ伸ばすときに必要な力です。このプロパティは、チェーン ストランドの自然振動数に近い危険駆動速度を決定するのに使用されます。既定値はチェーンの構造と材料によって異なります。 |
[危険速度の制限値] |
チェーンの速度が危険共振速度に近い場合、チェーン ドライブに予期せぬ付加的な荷重が加わり、チェーン ドライブの稼働寿命が大幅に短縮する場合があります。スプロケットの実際の駆動速度が危険範囲内にある場合、エラー メッセージが表示されます。 |
チェーン ドライブの設計の追加オプションが表示されます。([その他のオプション]領域を表示するには、[計算]タブの右下にある [>>]をクリックします。) |
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[推奨安全率] |
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[静的] |
一定荷重に対して定められている静的安全率の最小値。静的安全率の実際の値がこの最小値より小さい場合、強度チェックが失敗します。詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 |
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[動的] |
ピーク荷重に対して定められている動的安全率の最小値。動的安全率の実際の値がこの最小値より小さい場合、強度チェックが失敗します。詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 |
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[潤滑係数は、ピンとブシュ間の摩擦で制限される動力定格に影響する] |
このオプションは、設計動力とチェーンの動力定格の計算に影響します。このオプションは、所定の使用条件で潤滑が十分でなく、したがって潤滑係数が 1.0 でない場合に使用を検討するとよいでしょう。このオプションがオンの場合、潤滑係数は、ピンとブシュ間の摩擦で制限されるチェーンの動力定格に影響します。このオプションをオフにした場合、潤滑係数が直接設計動力に影響します。詳細については、『エンジニア ハンドブック』を参照してください。 |
[設計]タブと[計算]タブの右側に[結果]領域を表示するには、右側の二重線をダブルクリックするか山形のマークをクリックします。
計算値が表示されます。[計算]をクリックすると、値が表示されます。結果の値の単位は変更可能です。変更対象に指定する値をダブルクリックします。
[結果]ペインには次の出力パラメータが表示されます。
計算に関するレポートが表示されます。[計算]および[設計]タブの下部に[メッセージの要約]領域を開くには、タブの下部にある二重線をダブルクリックするか、タブの下部にある山形のマークをクリックします。 |